バイナリーオプションは、ペイアウト率が低いの高いのとあるが、どちらで取引したら良いのか迷ったことはないだろうか?
ペイアウト率が100%だと、損益分岐点は50%で勝てば、購入金額と同額の報酬を手に入れることができるが、ペイアウト率が80%の場合だと、損益分岐点は56%で勝っても購入金額の80%しか報酬が手に入らない。
単純に考えると、ペイアウト率100%の方がお得に感じてしまう。
そこで、ペイアウト率が高いのと低いのとでは、実際はどちらが有利なのか、基本の逆張りの手法を使ってデーターをとり検証してみることにする。
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100%ペイアウト率のバイナリーオプションの特徴
100%ペイアウト率のバイナリーオプションは、報酬が高い代わりに、購入した価格に何Pipsかのスプレットが追加される。スプレットとは、例えば、100.010でUSJPYを「HIGH」で購入したとすると2Pips上乗せされて、実際に購入した価格は、「100.012」で購入したことになる。
このスプレットが少なければ少ないほど、勝率は高い。しかし、スプレットを低くすれば、「バイナリーオプションを攻略する前に知っておきたい海外業者の知識」で記事にしているように、業者の収益に直結することになるので、そこまで低くすることは出来ないはずだ。
そこで、まず1Pips加算されるごとに勝率が何%落ちるかを検証してみる。これを、検証することで何Pipsの加算までなら100%のペイアウト率が有利なのか分かるはずだ。
では、逆張りの手法で、1分判定・5分判定のバイナリーオプションの成績を出していこう。
ボリンジャーバンドと組み合わせた手法での成績
1つ目は、ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた手法で、ボリンジャーバンドの上限・下限にローソク足がタッチしたら逆張りをしていくのを基本に、各テクニカルインジケーターでフィルターをしてエントリーポイントの精度を高めている。
それでは、USDJPYのそれぞれ1分判定と5分判定の成績を出していく。
スプレットなし・24時間稼働での過去60日間の成績・1分判定
1分判定 | 680勝 | 463負 | 21引分 | 59.49%(勝率) | +8,1000(損益) |
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スプレットなし・24時間稼働での過去60日間の成績・5分判定
5分判定 | 737勝 | 476負 | 25引分 | 60.76%(勝率) | +113,600(損益) |
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次に、この成績からスプレットを1Pipsずつ加算していく。
スプレットあり・24時間稼働での過去60日間の成績・1分判定
1Pips | 660勝 | 484負 | 20引分 | 57.69%(勝率) | 176,000(損益) |
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2Pips | 638勝 | 504負 | 22引分 | 55.87%(勝率) | 134,000(損益) |
3Pips | 607勝 | 526負 | 31引分 | 53.57%(勝率) | 81,000(損益) |
4Pips | 586勝 | 557負 | 21引分 | 51.27%(勝率) | 29,000(損益) |
5Pips | 566勝 | 578負 | 20引分 | 49.48%(勝率) | -12,000(損益) |
スプレットあり・24時間稼働での過去60日間の成績・5分判定
1Pips | 719勝 | 501負 | 18引分 | 58.93%(勝率) | 218,000(損益) |
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2Pips | 711勝 | 519負 | 8引分 | 57.80%(勝率) | 192,000(損益) |
3Pips | 698勝 | 527負 | 13引分 | 56.98%(勝率) | 171,000(損益) |
4Pips | 680勝 | 540負 | 18引分 | 55.74%(勝率) | 140,000(損益) |
5Pips | 658勝 | 558負 | 22引分 | 54.11%(勝率) | 100,000(損益) |
1分判定だと、1Pips加算されると約2%、5分判定だと約1%の勝率が下落する。結果、80%の取引判定と100%の取引判定で比較すると、スプレットが1分判定なら2Pipsまでで、5分判定なら4Pipsまでなら、100%ペイアウト率で取引したほうが利益幅は大きくとることができることになる。
次に、別の手法でも試してみよう
エンブローブと組み合わせた手法での成績
次は、エンブローブを組み合わせた手法だ。これも、エンブローブの上限・下限にローソク足がタッチしたら逆張りをしていくのを基本に、各テクニカルインジケーターでフィルターをしてエントリーポイントの精度を高めている。
スプレットなし・24時間稼働での過去60日間の成績・1分判定
1分判定 | 415勝 | 284負 | 13引分 | 59.37%(勝率) | 48,000(損益) |
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スプレットなし・24時間稼働での過去60日間の成績・5分判定
5分判定 | 443勝 | 296負 | 4引分 | 59.95%(勝率) | 58,400(損益) |
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これに、スプレットを1Pipsずつ加算させていく。
スプレットあり・24時間稼働での過去60日間の成績・1分判定
1Pips | 402勝 | 297負 | 13引分 | 57.51%(勝率) | 105,000(損益) |
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2Pips | 395勝 | 310負 | 7引分 | 56.03%(勝率) | 85,000(損益) |
3Pips | 386勝 | 317負 | 9引分 | 53.50%(勝率) | 69,000(損益) |
4Pips | 375勝 | 326負 | 11引分 | 53.50%(勝率) | 49,000(損益) |
5Pips | 358勝 | 337負 | 17引分 | 51.51%(勝率) | 21,000(損益) |
スプレットあり・24時間稼働での過去60日間の成績・5分判定
1Pips | 438勝 | 300負 | 5引分 | 59.35%(勝率) | 138,000(損益) |
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2Pips | 433勝 | 305負 | 5引分 | 58.67%(勝率) | 128,000(損益) |
3Pips | 428勝 | 310負 | 5引分 | 57.99%(勝率) | 118,000(損益) |
4Pips | 425勝 | 315負 | 3引分 | 57.43%(勝率) | 110,000(損益) |
5Pips | 417勝 | 318負 | 8引分 | 56.73%(勝率) | 99,000(損益) |
この手法では、スプレットがある程度加算されても、100%ペイアウト率のバイナリーオプションで取引した方が良いことが分かる。
まとめ
この結果は、逆張りの手法のUSDJPYの通貨ペアだけなので、他の通貨ペアでも勝率の下落率が一緒とは限らない。そして、手法によってもスプレットの加算で下落する勝率も異なるが、最低でも1分判定のバイナリーオプションならスプレットは2Pipsまで、5分判定のバイナリーオプションなら4Pipsまでなら、ペイアウト率80%よりも100%で取引したほうが良い。
しかし、それ以降のスプレットになると利益率が悪くなるので、おすすめしない。
また、海外業者で設定されているスプレットは、時間帯によって増減される場合もあり、100%ペイアウト率でバイナリーオプションをする場合は、スプレット値をよく確認することだ。
たまに、取引を行わないとスプレット値を表示してくれない海外業者もあるが、もしそのような業者があれば取引は行わないほうが良いだろう。
※データーをとるために使用したのはバイナリーオプションツール「SOLID」の分析機能です。