マニラ=鈴木暁子
2016年11月7日23時48分
フィリピン沿岸警備隊は7日、南シナ海のスカボロー礁で5日から海洋パトロールを再開したことを明らかにした。現地放送局GMAネットワークが報じた。同礁では2012年、領有権を主張するフィリピンの巡視船と中国の監視船がにらみ合う事態が起き、その後は実効支配した中国側によるフィリピン船への妨害が続いていた。
ドゥテルテ大統領は10月の訪中時に中国側とこの問題を協議し、同月下旬にはフィリピン漁船への妨害が止まったことが明らかになっている。
GMAネットワークによると、5日のパトロールでは日本が供与した巡視船(40メートル級)1隻を含む2隻が出動し、スカボロー礁があるフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内を航行したという。沿岸警備隊は、中国側の監視船がいたかどうかについては明らかにしなかった。(マニラ=鈴木暁子)
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朝日新聞国際報道部