(当時の事を今振り返ると、よく立って最後まで仕事出来たよなぁ~って思う。
それくらい爆弾の威力は凄かった…)
こらえていた涙は、やはり頬を伝ってしまう…ダメだこんな事じゃ
トイレを口実に少し頭を冷やそう、冷静になろう…
まぁ出来るはずもなかったが、その後なんとか涙は食い止めることが出来た。
いつまた涙腺が切れてもおかしくない状態だったが、ハナコは一人でとにかく色々と考えた。
そもそも一回りも年上のこんなおばさん、本気で好きになるはずないよな…
お遊びだったんだな…
処理してたんだな…
嫁が妊娠中だ、処理出来ないもんね
良い道具だった?
そう自分に言い聞かせないと、立ってられない…
また、ハナコの頭の中の記憶ははじめから騙すつもりで近寄り性処理だけをしていた男なんて、どこにも居ない…タロウはそんな器用な人間じゃない
それは思い込みか…
逆算をしてみる…私が入社してすぐくらいで受精している
私と付き合いだしたのは更に数か月後
とっくに知らされていたはずだ
我が子の誕生を心待ちにするものじゃないの?
どうして私なんかと…?
そことここは、全く別物??
私が奥さんの立場だったらと思うと…やりきれない…
とにかくこの日は最後まで必死だった
“心臓をえぐり取られるほどの”という表現が一番相応しい、苦しい一日になったな…
ボロボロボロと壊れてしまいそうな心臓と、この不倫の恋を冷静に分析しようとする脳みそ。
変になりそうなほどぐちゃぐちゃな自分の感情と戦ったハナコ。
しばらくは、立ち直れそうにないな…
タロウは知らない。
自分が休んでいるこの時に嫁が出産する事実を不倫相手が聞かされていることなど
仕事が終わり、タロウにこんなメールを送った
ハ 「タロウ…やっぱり会いたいから明日会ってほしい…朝から晩まで一緒に居て欲しい…」
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