モスル奪還作戦から3週間 周辺は優位も市内は苦戦

モスル奪還作戦から3週間 周辺は優位も市内は苦戦
過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦は開始から3週間を迎え、モスル周辺ではイラク軍やクルド人部隊が戦闘を優位に進めている一方、市内ではIS側の激しい抵抗に遭い、苦戦を強いられています。
先月17日に始まったモスルの奪還作戦は7日、開始から3週間を迎え、イラク軍とともに作戦に加わっているクルド人部隊は、モスルから北東におよそ10キロの町、バシカに部隊を進めました。
アメリカ主導の有志連合による空爆の支援を受けながら、ISの拠点に激しい砲撃を加えているほか、地元メディアによりますと、部隊は地下のトンネルに潜んでいた戦闘員を拘束するなど、町に残るISの勢力を排除しつつあるということです。

また、モスルの南側ではイラク軍が5日、モスルまでおよそ20キロの町を制圧して、ISから数万人の住民を解放したのに続き、7日はモスルのすぐ外側にある国際空港に向けて部隊を進めています。

一方、すでに今月1日に市内に入ったイラク軍の部隊は、東側の地区を一部制圧していますが、自爆攻撃などのISの激しい抵抗に遭い、中心部への進軍が阻まれていて、市内の戦闘では苦戦を強いられています。