東日本大震災で児童・教職員84人が犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校の訴訟で、同市と県は7日、学校側の過失を認めて児童23人の遺族に14億円余りを支払うよう命じた仙台地裁判決を不服として、仙台高裁に控訴した。村井嘉浩知事は同日の定例記者会見で「1審判決で市と県の主張が十分認められなかった。改めて上級審の判断を仰ぎたい」と述べた。
控訴理由について、同市の亀山紘市長は10月30日の臨時市議会で「津波を具体的に予見できず、児童と地域住民ら100人以上で裏山の斜面を登るのは事実上困難だった」としていた。原告団長の今野浩行さん(54)は「我々が望むような話し合いの形に持っていけず、また対立の構図になってしまったのは残念。遺族側からも控訴するかは弁護士と相談して決める」と話した。【百武信幸、川口裕之】