復アカ監視スレを出し抜きポイントUPする方法ってあるのでしょうか?
先日某サイトに自分の名前が載ってるのを見て、この作品を思いつきました。
ありがとうございます。
とある日の放課後のことです。
文芸部の私リアはいつものようにスマホをいじっていると、横から私の大好きな彼氏、留加が私の顔をのぞきこんできた。
「おい、いつもスマホばかりいじって何してんだよ」
「ちょっと、静かにして、集中してんだから、早く部活行けば?」
「集中とか意味わかんねー、パソコン部は今日休みって言ったじゃん、1年も三年も大学見学とか模試とかでいねーしさ、てか、お前んとこの部活も休みのはずだろ?いつまでいんだよ?」
「帰ったってやることないし、家にいると集中できないからここでやりたくて」
「何を?」
「ネット小説書いてるんだから静かにしてってば」
「あー。お前昔から何か書くの好きだったもんな、実は、オレ、それのアカウント持ってるよ、読み専だけど」
「そぉなの?何でもっと早く言ってくれれば良かったのに」
留加がアカウント持ってるなんて意外……。
留加は物読むの苦手だと思ってたから。
今は余計なことに気を取られててはダメ。
真剣に進めないと。
「よしできた!」
とっくに飽きていた留加は、窓際の席でうたた寝しそうだったらしく、私の声ではっと目を開けた。
「やっと終わったの?で?今回の出来栄えは?」
「結構自信作」
だけど……。
と小さな声で続ける。
「どした?」
「何かね、私の話、あまり読んで貰えてないらしいの、ブクマもゼロだし、で、色々調べたら復アカとかクラスタとか使ってポイント稼ぐ奴がいるから、読んでもらうだけでも大変なの」
私がそう言うと、留加はきょとんとした顔をして。
「復アカなんて簡単に作れるよ、まずは……」
「ストップ、私が機械音痴なの知ってるでしょう?ここのプロフィールの書き方も今だに分からないんだから」
そうなのである。
私は全く機械音痴で、このネット小説に登録するだけでもなかなかうまくいかなくて大変だったんだから。
「オレが作ってやろうか、復アカ」
「えー、でも、復アカ監視スレが2ちゃんねるにあるの知ってる?あれめちゃうるさいよ、読んでるんだか読んでないのか分からないのに、匿名だから言いたい放題の人ばかり。言いたいことあるなら名前出せばいいのにね、私は常にオープンだから、こそこそして書く人の気がしれないんだけどねー」
長々と持論を語ってしまった私を留加がぼーっと見てた。
「リアの思考回路って本当面白いよな。そうだよな、リアなら2ちゃんねるに仮に自分が書かれていても、本名で暴露しそうだもんな」
「するするー。自分に汚点が無かった時なんて特にすると思う、自分大好きだから、知らないサイトに自分の名前見付けるだけでも嬉しいもん」
「なるほどー。で、復アカの話だけど、分からないように復アカ作ればいいんだろう?」
「そんなことできるの?」
「ああ、例えば、オレがリアのために復アカ50ぐらい作るだろう?それで評価ポイント入れなきゃいいんだよ」
「あんたバカなの?」
留加の言ってることよく分からなかったけど、そんなことしても……。
「話は最後まで聞けよ。50の復アカで評価はせずにブクマだけリアの作品につける。そうすると、ポイントは?」
「えーっと、50×2で100pt、でも見付からないの?」
「ブクマを非公開にすればいいんだよ、評価ポイントと違ってブクマには非公開設定が選べるから、見付けるは至難の業だろう」
「ふむふむ、なるほど」
だけど……。
やっぱりそれって……。
「な、オレが作ってやろうか、リアの復アカ」
楽しそうに話す留加に……。
「私はしない。私は私の作品を純粋に読んでくれる人がポイント入れてくれるのを待ってるの、書くことは趣味で大好きなことだから、その大好きな作品を純粋に読んでくれて、純粋にポイントを入れてくれる人から感想とか来たら純粋に嬉しい」
そう言うと、留加はいつもの優しい笑顔で、頭をポンポンと撫でてくれた。
「それでこそオレが好きなリアだ」
そして、オデコにキスをしてきた。
「ちょ、急に……。てか、ね、留加が本気でそんなこと考える人なら別れてたよ!」
やば、涙声になっちゃった。
「ごめん、ごめん、悪かったって」
留加が私を優しく抱き締める。
抱き締められながら、ふと、思った。
ユーザーの中には、ブクマ、評価、お気に入りユーザー、書いた作品ゼロの人がいるけど、あの人たちが誰かの復アカだとしたら、ある日一気にその作品が上位にくるのかしら?
夕陽の当たる教室で二つの影が重なった。
〈後書き〉
最近諸事情により、ユーザー検索と言うのを初めて覚えました。
見ていくと上に書いたように全てゼロのアカウントがいました。
ただの面倒くさがりの読み専の方なのかな?でも、もしかしたら……と思ったら怖いでしょう?
こんなことって本当にあるのでしょうか?
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。