トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

大谷、超ド級150メートル弾 侍ジャパン強化合宿スタート

2016年11月7日 紙面から

豪快な打撃を披露する日本ハム・大谷=QVCマリンで(棚橋慶太撮影)

写真

 野球日本代表「侍ジャパン」が6日、メキシコ、オランダとの強化試合(10〜13日、東京ドーム)に向けてQVCマリンで練習を開始。日本ハムの大谷翔平投手(22)はフリー打撃で150メートル弾を含む柵越え7発を披露した。また、小久保裕紀監督(45)は4番候補を日本ハムの中田翔内野手(27)かDeNAの筒香嘉智外野手(24)の二者択一と明言。ヤクルトの山田哲人内野手(24)は三塁の守備練習にも取り組んだ。

 代表クラスに入っても飛距離は別格だ。侍ジャパン合同練習初日。フリー打撃を行った大谷が、いきなり超ド級の弾道を披露し、侍首脳陣を驚かせた。

 左の打撃投手を相手にした時だ。6球目。フルスイングした打球はマリン独特の風にも乗って、中堅方向へ。そのまま伸びていくと、マリンビジョンの右側で鈍い音を発し、ぶち当たった。これには打撃ケージ後方で見守った稲葉打撃コーチもあっけにとられた。

 「風ですよ。どちらかと言えばボールが軽かったので…」。大谷は余裕の表情を浮かべ、シーズンで使用する統一球との打感の違いが影響したことを強調。先月29日まで日本シリーズで戦っていたため、現在も打撃の状態を維持している二刀流は、その後も右中間上段へ飛ばすなど、27スイングで柵越え7発と、破壊力を見せつけた。

 来年3月に行われるWBCでは二刀流で出場する。投手としてはエース級の期待が掛かる一方で、指名打者での出場の場合、クリーンアップに名を連ねる可能性もある。投打の中心を任される存在の大谷だが「チャンスを広げたり、走者をかえす打撃をしたい。WBCへ向けてアピールしたい」と至って冷静だ。

 今回の強化試合では打者限定の出場。それでも打撃練習後は、投手として投内連係の練習に加わり、同い年の阪神・藤浪とともにランニングを行った。「(メニューは)自分で決めた」。WBC本番に向けて、投打ともにしっかりと調整していく方針だ。

 「(WBCは)一番大きな大会。そこで勝ち抜いて、世界一を獲るのは野球選手として目標」と力強く言い切った大谷。侍でも投打で力になるために自らを追い込んでいく。 (水足丈夫)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ