私はある年の新年を迎えた時にケアマネ兼施設長に、今年の目標として「誰でもいいから利用者の方を自宅に帰してあげましょう」と提案をさせて頂きました。

そこは小規模な宿泊施設でしたが、全員の利用者の方が自宅に帰りたいと訴えられていたので、私はその提案をさせて頂いたのです。
施設長に、「利用者の家に行って家族を説得して、在宅介護をして頂くように頼んで下さい」と言わせて頂きました。
見る見る、施設長の顔色が変わって、「それは私の一存では出来ません」と言われました。
「じゃあ誰の一存なら出来るのですか?」と聞くと、「誰なんでしょうね」とごまかされました。

女性だし、あまりいじめるのも良くないし、ここまでにさせて頂きましたが、私は本気で言わせて頂いたし、私の提案に賛成して頂けると思っていました。

この時に私は、ケアマネと言う人は利用者の為に全くならない人だと思いました。
今もその気持ちに変わりはありません。

もっと不思議なのが、そのような提案を介護職の人達は何故、言わないのだろうと思いました。
私は利用者の為になる事はどんどんと、ケアマネだろうが施設長だろうが言わせて頂きました。
しかし、それが通用しない世界なんですね。

ちなみに、その施設ではある利用者が家族の虐待で、いつも顔をパンパンに腫らせて来られてました、家族も私がやりましたから、いつでも訴えて下さいと開き直っておられましたが、そのケアマネは見て見ないふりをずっとされてました。
私はケアマネに、これは訴えて、罪を償わせるべきだし、すぐに措置施設に入れるべきだと何度も提案して、やっとケアマネも動いて、措置施設に入れました。
ようするに、ケアマネはやっかいな事に関わり合いたくなかったんです。

この程度の人がケアマネをされてるんです。
経営者や利用者の家族におべんちゃらを言ってる暇があるのなら、利用者の事をもっと考えてあげるべきですが、それをケアマネに実行させるのは無理って言うものなんです。

やれ、自分はケアマネだから偉いとか勘違いしてる人ばかりが殆どですが、利用者本位の基本的な事が理解できてない方が殆どです。
介護を悪くしてるとは言いませんが、良くしようとは殆どのケアマネが思ってません。

施設経営者や、天下り施設長は介護の事を全く知らない置物に過ぎないから、介護を良くしようとか全く思っておられない方が多いから論外です。

私はケアマネが頑張れば介護は本当に良くなると思っています。
ケアプランなんてどうでもいいんです、そんなの誰にでも作れるんです。
それ以前に利用者に対して優しい人になるべきなのです。
ケアマネが家族本位、経営者本位から心を改められ、利用者本位で頑張られたら本当に介護は良くなると思います。