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 広告大手、電通の女性新入社員(当時24)が昨年末に過労自殺し労災認定された問題で、東京労働局などは7日、電通本社(東京・汐留)と3支社に労働基準法違反の疑いで一斉に強制捜査に入った。違法な長時間労働が全社的に常態化していた可能性が高く、労務管理の資料などを押収して立件を視野に解明する方針。

 労災認定を受けたのは、入社1年目だった高橋まつりさん。昨年12月に電通女子寮で自殺した。三田労働基準監督署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認め、今年9月に労災認定した。これを受け、東京労働局などは10月、労基法違反の疑いで電通本社や支社数カ所に一斉に立ち入り調査に入っていた。