Ｔ．Ｏ．Ｐ 兵役で”最後”の東京　ＢＩＧＢＡＮＧツアースタート

　韓国の５人組ダンス＆ボーカルグループ「ＢＩＧＢＡＮＧ」の韓国デビュー１０周年を記念したドームツアー「０．ＴＯ．１０−ＴＨＥ　ＦＩＮＡＬ」（４都市１６公演）の東京公演が５日と６日に東京ドームで開かれ、同ツアーがスタートした。

　韓国の男性は数え年で３０歳までに兵役に就く義務があり、今月４日に２９歳になったメンバーのＴ．Ｏ．Ｐは入隊することが確実。兵役期間は約２年間で、５人でのステージは今ツアーでしばらく見納めになる。

　他のメンバーも順次兵役に就くとみられ、全員が同じステージに復帰するまでに４、５年はかかる見込み。今後はユニットやソロ活動を続けていくことになりそうだ。しばしの別れを惜しむように、５人はそれぞれファンへの愛をメッセージに込めた。

　６日の公演でＴ．Ｏ．Ｐは「私はもしかしたら今回の東京ドームが“最後”の東京になるかも知れません。だから私にとっての皆さんは一人一人がとても意味のある思い出となります。そして私たちもまた皆さんの応援でもっともっと成長するＢＩＧＢＡＮＧになります。愛してます」とファン５万５０００人に呼び掛け、客席の涙を誘った。

　Ｄ−ＬＩＴＥ（２７）は「今までの１０年間あっという間だったし、次の５人のステージを待つ時間もあっという間だと思うので、少し待ってください」。リーダーのＧ−ＤＲＡＧＯＮ（２８）も「皆さんと僕らの心が変わらなければ、１０年たっても、２０年、３０年たっても僕らはいつも同じ場所で一緒に幸せでいられるはずです」と、必ず戻ってくることを約束した。

　ナゴヤドーム公演は１２月２〜４日。１２月２９日の京セラドーム大阪でファイナルを迎える。

　ＢＩＧＢＡＮＧのドームツアー開催は４年連続で、海外アーティスト史上初の快挙。今ツアーのファイナルまでに４年間で６５公演を行い、３２０万４５００人を動員する見込みだ。“見納めツアー”とあって、チケットは即完売。当日券のリクエストも殺到したため、東京ドーム公演では通常使用しないステージの横や裏側に近い「見切れ席」を急きょ開放し、５万５０００人分の客席を設けた。

　ステージでは、日本デビュー曲「ＭＹ　ＨＥＡＶＥＮ」でオープニングを飾ると、メンバーは電飾トロッコに乗ってフィールドを一周するファンサービスで大歓声を浴びた。