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ΦPhylog(ファイログ)

「好きなもの」にフォーカスするハイパーな雑記ブログ

【昭和の特撮】初代ウルトラマン・第17話~何が起こるかわからない四次元空間と科特隊になったホシノ少年~

ウルトラシリーズ・初代ウルトラマン

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前回の物語はこちら

 

www.hyper-zakki.net

 

 『無限へのパスポート』の放映日時とあらすじ

 

★ 昭和41(1966)年11月6日

こちらのサイトで本編(25分程度)をご覧になれます。

 

mvnavidr.blog116.fc2.com

 

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【バロン砂漠から帰った世界的探検家イエスタデイ氏が、

突然姿を消してから1週間経った。

事件を持ち込まれた科特隊はさっそくパリ本部に、

イエスタデイ氏の旅行について調査を依頼した】

 

アキコはパリ本部からの通信をムラマツに渡した。

それにはバロン砂漠付近で見られた大流星について書いてあった。

 

イエスタデイ氏は変わった隕石を持ち帰ったらしいが、

ハヤタはそれについての発表がないことを不思議に思った。

 

アラシは彼が出し惜しみをしているのではないかと思い、

隕石を狙った何者かの仕業で、

イエスタデイ氏が行方不明になったと推理した。

 

そして秘書の洋子に疑いの目を向けるが、

いざ彼女に会ってみると、そんな様子はまったくなかった。

 

隕石はイエスタデイ氏とともに消えていたようだったが、

そこへ突然の地震が発生する。

 

イデとアラシは慌てて外に出るが、

なんとそこには行方不明のはずのイエスタデイ氏が倒れていた。

 

2人は気づかなかったが、すぐ側には青い隕石が落ちていた。

それは音もなく空に飛んでいった。

 

イエスタデイ氏の友人は福井博士なのだが、

もうひとつの隕石は彼が所有していた。

 

それは赤い色をしていたのだが、

美しい形状をしていたのでアラシは宝物だと思う。

 

誰かに狙われると良くないと考えたアラシは、

隕石を科特隊で保管することを提案するが、

福井博士は「私も匿ってほしい」と願い出る。

 

そんななか。

 

川口博士とその助手が道に落ちている青い隕石を見つけた。

 

さっそく研究所で実験を試みるが、

その途中に隕石が急に光り出して怪現象が起きてしまう。

 

なんと空間が捻じ曲げられたのだ。

 

博士の悲鳴を聞いた助手が研究室のドアを開けると、

その中は「だまし絵」のような世界になっていた。

 

通報を受けた科特隊ではムラマツとハヤタが現地に向かった。

 

アキコが本部で留守番をしていると、

どこからかホシノ少年がやってきて大事件だと言った。

 

アキコは「子供の手には負えない」というが、

ホシノ少年は「バカにしないで」と怒った。

 

川口熱線研究所についたムラマツとハヤタだったが、

事件があったはずの研究室は元通りになっていた。

 

青い隕石はまたもや謎の光を発し、

助手は研究所の外に放り出された。

 

ムラマツは本部に連絡をしようとしたが、通信が全くできなかった。

ハヤタは四次元空間ではないかと予想し、

イエスタデイ氏もそれに閉じ込められたと話す。

 

科特隊からもムラマツに通信することは不可能だった。

心配になったアラシとイデはアキコを残して出動する。

 

ハヤタは四次元空間から脱出するために隕石を壁に投げた。

それはとりあえず功を奏して、川口博士も発見された。

 

青い隕石は道に落ちていたのだが、

こともあろうにイデがそれを拾ってしまい、

科特隊本部に持っていくことになる。

 

ホシノ少年はイエスタデイ氏の家を訪ね、

2つの隕石が一緒になることは危ないと注意を受けていた。

 

何も知らない科特隊では、

バリアケースの中に2つの隕石が並べられていた。

 

本部に戻ったムラマツは2つの分けられていたから、

変な事件を起こしたのではないかと言った。

 

しかし福井博士は早めの処置を望んだ。

 

川口博士は隕石が無重力圏の谷間から落ちてきた生物だという。

 

そして赤と青の2つが一緒になることは、

巨大な生物を産む出すかも知れないと危惧した。

 

果たして、その予想は的中し、

科特隊本部は前代未聞の事態に巻き込まれるのだが-。

 

視聴率および出演者など

 

視聴率 : 36.0%

 

ハヤタ : 黒部進

ムラマツ : 小林昭二

アキコ : 桜井浩子

イデ : 二瓶正也

アラシ : 石井伊吉

ホシノ : 津沢彰秀

 

川口博士 : 舟橋元

福井博士 : 永井秀明

イエスタデイ : ハンス・ホルネス

藤井洋子 : 那須ますみ

 

ウルトラマン : 古谷敏

ブルトン : 荒垣輝雄


ナレーション : 石坂浩二


制作順 : 16

監督 : 飯島敏宏

特技監督 : 高野宏一

脚本 : 藤川桂介

 

(敬称略)

 

妙香の感想

 

藤川桂介先生が書いた2作目の話です。

 

四次元という摩訶不思議な世界を題材に、

シリアスとコミカルを上手に織り交ぜて、

何度観ても飽きない作りになっていますね。

 

ウルトラシリーズはわりとホラーテイストな物語が多くて、

子供の時はトラウマになる内容も多いんですが、

これは最初からすごく好きな話でした。

 

なぜなら、随所に出てくる四次元の設定が面白いんですよ。

 

本来は科特隊本部のビルのはずなのに、

ありえない現象が次々と起こるんです。

 

・重力逆転の世界

・豊かな森のゴルフ場

・長い長い天国への階段

・海の近くの断崖絶壁

 

この場所にはすべてイデ隊員が関わっているんですが、

彼が思い切って崖から飛び降りると、

ゴミ箱に突撃してしまうシーンには爆笑しました。

 

また四次元空間の出口をみつけるために、

ムラマツが壁に向かうところも良かったです。

 

アラシ「向こうにはなにがあるかわかりませんよ」


ムラマツ「いつまでここにいても脱出できんぞ」

 

このキャップの判断は大正解で、

ちゃんと本部の中枢に戻れたんですよ。

 

しかし、彼らが留守の間にアキコが防衛軍を呼んだにも関わらず、

ブルトンの特殊な攻撃で、戦車も飛行機も壊滅させられました。

 

戦車が空を舞い、飛行機が地面を這うという演出は、

本当に秀逸だと思いましたよ。

 

ウルトラマンもこうした攻撃をする怪獣は苦手だったようで、

最後は小さくなったブルトンを手の中で握りつぶしました。

 

正義のヒーローでも怒る時があるんですね。

 

また、ホシノくんが科特隊のコスチュームを身につけていましたが、

本当に仲間になったのか、単なる想像なのか気になるところでした。

 

次回は『遊星から来た兄弟』です。

 

ウルトラシリーズとの出会い

 

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まとめて観たい方はこちらをどうぞ

 

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