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スーパームーンの写真の撮り方とカメラの設定方法

公開日: : 最終更新日:2016/11/06 天文現象, 撮影方法 , ,

この記事の所要時間: 735

スーパームーンまであと2週間程になりましたね。

普段の満月よりも大きく見えるのですが、最近では「幸せになれる」といった様なジンクスもあるそうです。

私は何回も見ているので、そろそろ幸せになるかというと・・・そうは上手くいかない様ですね。

しかしながら、撮影だけは上手くなっている気がしますよ。

さて、この記事では撮影方法カメラの設定について紹介します。

デジタル一眼レフカメラ(Canon kissシリーズ)+超焦点レンズ(望遠鏡)という組み合わせで撮る事が多かったのですが、色々なカメラでも共通点は多いので、是非ご参考下さい。

スーパームーンの撮影方法

『普段撮影しない夜の風景の写真は難しそう』と思われるかもしれませんが、(私にもそう思っていた時期がありました。)意外と簡単に撮影する事が出来ます。

スーパームーンは最接近をするせっかくの機会ですので、一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラで是非スーパームーンの撮影にチャレンジしてみて下さい。

スーパームーンの撮影は難しい?

「スーパー」という特別感があるのですが、実はスーパームーンと言っても通常の月と撮影方法はほぼ一緒です。

通常時の満月を撮影した事が有る方でしたら、その際の撮影方法や設定で撮影する事が出来ます。
今回初めて撮影をする!という場合、以下の手順をご参考下さい。

普通の三日月や満月を撮影する際にも使えますよ。

被写体の設定

意外と初めは気にしないのですが、何回も撮影していると気になって来る「被写体の設定」。

せっかくのスーパームーンですので、何と一緒に写すかを考えてみましょう。
初めて撮影する等で「真っ暗な闇夜に浮かぶ満月」だけを狙って撮影するのでしたら、あまり気にしなくても大丈夫です。
スカイツリーや富士山といった様な「シンボル」や、遠近感を用いた人物のシルエット等、撮影する写真に入れ込みたい風景を決めておく事も重要です。

自分の自動車とスーパームーン等も広い草原や河原であれば撮影する事が出来ます。

カメラの設置

月を大きく撮影するためには、望遠レンズを付けたカメラ、あるいはカメラのズーム機能が欠かせません。

その際に使用するのが「三脚」です。
手でもって撮影しても良いのですが、手ぶれ対策の為に有ればベストです。

撮影後の液晶画面ではシャープに撮影出来ていると思っても、いざ帰宅してパソコン等で拡大して見ると画像がぶれている場合もあります。

自分は大丈夫だ!と思って挑んでもこの手ぶれには勝てない事がほとんどです。

(・・・余談ですが、今日入間基地で撮影したブルーインパルスもきっとぶれていることでしょう。)
三脚が無い場合でも、カメラを平らな台等に置いて撮影すると手でもって撮影するよりは手ぶれの影響は無くなります。

三脚を設置する場合は「車等の振動が少ない所」を選んで設置すると良いです。

また人通りの多い場所を避けた方が良いのですが、近くを人が通る可能性が有る場合は、三脚の脚に蛍光テープを貼る等して、目立つ様にしましょう!

画角の設定

三脚にカメラを固定したら、スーパームーンをイメージする大きさに撮るための設定をします。

一眼レフカメラで200mm程の望遠レンズを付けている場合は別なのですが、普通のコンパクトデジタルカメラですと、最初に画面に映る月は、1cm以下の小さいサイズの月です。

・一眼レフカメラの場合はレンズ側の望遠機能

・コンパクトデジタルカメラの場合は光学ズーム

にて満月を中心に像を拡大していきます。

この作業も三脚でなく手持ちですとズームした時に見失ってしまう可能性が高いです。
可能であればやはり三脚を使用した方が良いです。

シャッターを切る

気に入った構図が設定出来たら、実際にシャッターを押して撮影をします。

この際に1枚で気に入った写真が撮れたらもうプロの腕前なのですが、だいたいは暗かったり、逆に明るすぎて満月部分が真っ白になってしまったりという写真になっているはずです。

その後は「撮影した後映り具合を確かめて、詳細な設定」という流れで、気に入った写真を撮れる様に設定していきます。

スーパームーンのカメラの設定

撮影自体は上の流れで撮影する事が出来るのですが、夜の天体写真はいつも昼間に風景写真を撮影している設定と同じ設定で撮影するとほとんどが上手くいきません

試し撮影を行った後、設定に関しても調整する必要があります。

昔銀塩カメラを使用していた時は「後日現像して残念な気持ち」になる事もありましたが、デジタルならさっと設定を替えるだけで済みますので、良い時代になりましたね。

さて、スーパームーンや満月を撮影する際のカメラの設定ですが、以下の4カ所に着目して設定します。

・シャッタースピード

・ISO感度

・絞り

・WB(ホワイトバランス)

特に重要なのは「シャッタースピード」と「ISO感度」ですが、それぞれについて説明します。

①シャッタースピード

シャッタースピードですが、通常のカメラの設定の場合ですと、月は明るく撮影され、白い光の円になってしまいます。

その時はスーパームーンを撮れた!という風になるのですが、後日改めて見返すとただの白い光の円・・・。と思う事があります。

そんな時に必要な設定がこの「シャッタースピード」の変更です。

いつも「オート」で撮影する事が出来る風景を撮っていると気付かないのですが、デジタル一眼レフカメラや最近のデジタルカメラでは「マニュアル」モードで「シャッタースピードを変える事が出来る」カメラがほとんどです。

普段あまり使用しない人も多いですが、まずは「マニュアル」モードにして、シャッタースピードが変更出来るか確認してみて下さい。

通常は1/4秒〜1/8秒等になっていると思いますが、まずは1/100秒程度にしてみて撮影を試して下さい。

もともとのカメラの性質にもよりますが、それでも明るい場合は1/200から1/400の間で試してみて下さいね。

②ISO感度

ISO感度ですが、こちらも主に「マニュアル」モードにて設定する事が出来ます。

現在のカメラは高めに設定されている事が多いです。

ISO感度が「1600」になっている場合は、上のシャッタースピードとの兼ね合いもありますが、白飛びして写ってしまいます。せっかくの満月、クレーターも綺麗に撮影したい所です。

最初は「200」あるいは「400」に設定して、写り具合を見ながら変更していくのが良いです。

③絞り(F値)

デジタルカメラの場合はあまり変更出来る機種は無いと思いますが、一眼レフカメラの場合ですとこの値を変更する事が出来ます。

絞りは「F」と表示されますが、月の撮影をする際は、他の星(惑星や流星等)の場合と違って、少し絞りを絞った方が良いです。

他の星を撮影する場合は、F値は3.2や4といった小さい値(レンズとしては明るい方向)で撮影するのですが、F8くらいに絞った設定にします。

その後ISO等と同様に試し撮りして、値を調整して見て下さいね。

④ホワイトバランス(WB)

最後にホワイトバランスですが、これは満月の写り方の「色」に影響します。
通常設定のAWB(オートホワイトバランス)での撮影でも良いのですが、「幻想的な写真にしたい」といった様なイメージに合わせて好みの設定を試してみて下さい。

例としましては、

・太陽光:若干黄色み掛かった月が撮影出来ます。

・白色蛍光灯:若干青白く、星景写真で見る様な幻想的な写真が撮影出来ます。

という具合です。

設定のまとめ

以上①から④で設定についてご紹介しました。

1つの設定をしたらその値は固定して他の設定に進んで・・・という風に設定していって下さい。

ちなみにスーパームーンの日の1ヶ月前の満月や、2、3日前もほぼ満月なので事前にカメラを出して実際に夜空の写真を撮影しておくと良いです。

実際は何かの予定が入ったり(・・・残業等)で撮影開始が遅くなってしまったりするものなので、その日に慌てない様に「前もって設定には当りを付けておく」というのがベストです。

まとめ

いかがだったでしょうか?以上スーパームーンの撮影のポイントでした。

通常の満月の時にも使えますので、スーパームーンだけでなく、今後の月の撮影にもご参考下さい。

「天体写真が初めて」という方も、以前に少しだけ撮影した事があるという数回目の方も、被写体としては簡単な満月を、スーパームーンという特別な日に撮影して記念にしてみて下さいね。

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