「少し狂った自分を失わないで」。ロビン・ウィリアムズが残した15の言葉
スクリーンを通してたくさんの笑いと涙をくれた俳優、ロビン・ウィリアムズがこの世を去ってしまったのは、約2年前のこと。世界が涙した『グッド・ウィル・ハンティング』から、家族みんなで笑える『ミセス・ダウト』まで、彼が演じるキャラクターは一度観たら忘れないものばかり。
また彼は、スクリーンを離れていてもコミカルかつ思慮深く、私たちを引きつける魅力を秘めていました。そんな彼の名言は、映画同様に笑わせてくれるものから考えさせられるものまで。「Collective Evolution」より、ライターのMark Denicolaさんが選んだ彼の名言をお贈りしましょう。
01.
「あなたは少し狂っている。それを失ってはいけない」
誰だって、お茶目でひょうきんな一面が少しはあるはず。たとえばシャワーヘッドをマイクにしてお風呂で熱唱したり。そんなクレイジーな部分もベールに包まず、自分の一部だと思って受け入れることが大切だと、彼は言います。
02.
「誰がなんと言おうと、言葉やアイデアは世界を変えることができるんだ」
73億人がこの地球を共有してると思うと、自分の存在がいかにちっぽけであるかを思い知らされます。しかし、ロビンはその一人ひとりの力がどれだけ偉大なのかを教えてくれました。行動を起こせば、自分の望む世界が手に入るかもしれない。可能性は無限にある、ということを教えてくれる言葉です。
03.
「オスカー賞を得ることは光栄だ。でもだからって、君と僕に対した違いはないんだ」
ひとつ目標を達成すれば、もう壁にぶち当たらないなんて思っていたら、人生はそんなに甘くありません。人生の醍醐味は、何かにチャレンジすればするほど、新たな世界が見えてくること。じつはみんな、同じ境遇に生きているのです。
04.
「ツイート?そんなもの、会話を殺しちゃってる。そしてスマホで写真を撮る人は奇妙だ。話し始めた途端、もうフラッシュが焚かれてる」
生前の彼のソーシャルメディアに対する指摘には、グサリとくるものが…。画面から離れて、目の前にいる人との時間を大事にするべきだと、改めて感じさせてくれる言葉です。
05.
「人生で最悪なことは、孤独だと思っていた。でも違った。人生で最悪なのは、孤独だと思わせる人と一緒にいることだ」
「友だちは賢明に選べ」という言葉がありますが、これな生きてくうえでとても大事なこと。自分らしくいられる友だちにさえ囲まれていれば、人生はポジティブなものに変わっていきます。
06.
「僕は愛を信じてる。素晴らしいものだよ。とくに三度目に恋に落ちた瞬間なんてたまらない。最高だよ」
離婚率が上昇している現状を、見事に逆手にとったロビンは、こんな言葉で私たちを笑わせてくれました。失恋で傷つくこともあるでしょう。それでも気を落とさず、「今」を楽しむことがやっぱり何よりも大事なんです。
07.
「現実、なんてコンセプトだ!」
人生に対して神経質になっていた自分がバカバカしく思える、ロビンの短くも心に突き刺さることば。
08.
「政治なんて個人的な意見にしか過ぎない。悪意があって即時的だ。そんなものどうやってうまくいくんだ?僕が住む地域の自治体もずいぶんひどくなってしまったよ」
政府は、世界のどこにいても、だいたいは疑いをにおわす存在。だからこそ「住みやすい環境にしようと労力を費やせる人間であるか」、それを見極めるべきだと啓発させてくれる発言。
09.
「ごめんなさいね。あなたが正しければ僕はすでに納得しているよ」
あるコメディ番組でロビンが口にしたこの発言。コメディでも深いところを突いているのがロビンの特徴です。周りの言葉にたやすく納得せず、自分の意見を持つことの大切さに気付かされます。
10.
「自分のしたことや、あまり成功しなかった映画に対して『なんでそれを引き受けたんだ?』と聞かれることがある。だけど、そんななかでも僕は素敵な人に出会えたから後悔しようがないんだ。どんなときも何かしら得るものがあるからね。」
もしかしたら、後悔をすることは簡単なのかも。しかし、どんなシチュエーションからでも必ず学びがあると、ロビンは気づかせてくれます。過去があってこその今。感謝しなければいけない、と。
11.
「じつはこの成功もまぐれだったのでは、と周りがわかり当ててしまうことに対して少々怯えているのは事実だよ。もう時代は過ぎ去ってしまった、だとか、最初から才能なんてなかったって言われることがね。始めた当初はそんな不安が常に頭の中をよぎっていたんだ」
多かれ少なかれ、人は周りの意見を気にしてしまうもの。そんなあなたも人生を振り返ってみると、たくさんのことを達成しているはずです。周りと自分を比べないで、これからもたくさんのことにチャレンジしようと信念を持ちましょう。そのことがどれだけ大切か。ロビンは俳優になった当初に気づいたのでしょうね。
12.
「お願いだから心配ばかりしないで。人生なんてそんなに長くないんだ。気付いたら過ぎ去っている」
今ある時間を有意義に使わないと、と思わせてくれることば。
13.
「つらいときはきっと来る。だけどそれはきっと、今まで気にしていなかったことと向き合う良いチャンスになる」
できればつらい時期なんてこないほうがいいに決まっていますが、それさえ乗り越えればまたひと皮剥けて強くなれることも、ロビン自身は経験済みだったのではないでしょうか。
14.
「薬、法律、ビジネス、工学。これらも立派な発明だし、いまや世の中には欠かせない。だけど詩、美、ロマンス、愛、これらは私たちの人生に意味をもたらしてくれるんだ」
学業ももちろん忘れてはいけない。しかし、ロビンが重要視しているのは、人生で出会うさまざまな愛や美しさのカタチ。結局、最終的に心に刻まれるのは、テストのために必死になって暗記した数字や言葉ではなくて、大切な人たちと過ごした時間なのかもしれません。
15.
「問題はこれ。神様は男性に脳とペニスを与えながら、一度に片方しか使えないことだ」
「自分をコントロールできなくなって、一時の気の迷いで、誤った判断をしないように」という教訓が、彼らしいユーモアとともに込められています。