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主催の社長ら「ざんきに堪えない」

記者らの前で頭を下げる(左手前から)火災があったイベント主催会社の川崎健二社長、学校作品展実行委員長で多摩美大の田淵諭教授=東京都新宿区で2016年11月6日午後9時32分、竹内紀臣撮影

 東京都新宿区の神宮外苑で行われていたアート関係のイベント「TOKYO DESIGN WEEK 2016」会場で、5歳の男児が展示物の中で炎に巻かれて死亡した火災。イベントを主催する「TOKYO DESIGN WEEK(東京デザインウイーク)」(東京都港区)の川崎健二社長らが6日夜、イベント会場で報道陣の取材に応じ、「5歳のお子さまが亡くなり、ざんきに堪えない。主催者として重く受け止めている」と謝罪した。

 同社は火災後に入場を規制したが、イベントは継続し、会場内にアナウンスで注意を呼びかけるなどの対応をしなかった。川崎社長は「混乱を避けた。(客には)速やかに退場していただいた」と釈明。「31年(イベントを)やっているが、事故は一度もなかった。本当に悔しくて仕方ありません」と話し、最終日の7日はイベントを中止することを明らかにした。

 学校作品展の実行委員長を務めた田淵諭・多摩美術大教授は「消防法などに照らして問題のないよう、あらゆる手立てで準備していた」と、入念に安全対策を取っていたことを強調した。風が吹くため作品の高さを制限するなどしていたという。今回の火災については「想定外だった」と述べ、出火原因については「警察や消防が調査中」と繰り返した。【黒川晋史、円谷美晶】

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