大変お久しぶりです、からあげです。
この数ヶ月、特に何ということもなかったので、記事を書けませんでした。
家庭用slackに機能追加するほどのケンカもなかったので、よしとしたいところです。
離れたところから、それとなく存在を感るにはどうしたらいいのか
ところがちょうど2ヶ月ほど前、わたしが母親と2人で1週間、おやすみを頂いて、海外旅行することが決まりました。ヨーロッパをふら〜っと、気楽な女二人旅ってやつですね。
もちろん「エンジニア彼氏」こと、ささみくんは相変わらずハードワークというかワーカーホリックなので同行は厳しく、お留守番をお願いすることになりました。
ささみくんは料理以外の家事は問題なくこなしてくれるので、大きな問題はなかったのですが、なんかわたしが寂しくなってきそうな気がしました。
←ささみくんの図(画:からあげ)
というのも同棲を半年以上していると、相手の存在は当たり前なものになってくるんです。「当たり前」というとネガティブですが、横文字で言うと「アンビエント」、つまり生活音や空気のようなものになってくるのです。デートには行きますけど電車の中でも食事中も8割は無言です。それでいいと(多分)お互い思っていて、まぁただ横にいることに意味があるんですね……あれ、こういう話でいいんだっけ。。。
ともかく、時差もあるので毎晩Skypeすればいいじゃないということでも、ないなと思いました。
では通話以外でそういう「とりあえずそばにいる」感を、時差のある海外にいるわたしが感じるにはどうしたらいいんだろう?と思ったので、考えてみることにしました。
こっそり目立たないように中継したい
この件について、有名な先行研究は灰色ハイジさんのこちらでしょう。
「お互いの部屋を常時ビデオチャットでつなぐ」というアイデアは、まさに自分が求めている感覚と近いなと思ったのですが、ささみくん(彼氏)はオフィスワーカーなので堂々とカメラを回し続けるわけにはいきません。
一方、わたしは旅行中、基本スマホで移動しながらしか連絡が取れません。
そうすると、今回は動画で中継、というのは適してなさそうという判断になりました。
こういうのもあるけど、監視カメラっていうのは自分が求めている感じとは違うなと思いました。アプリをわざわざ立ち上げるっていうのは、地味に手間だし、時差もあるし……。
一通り考えた後、ささみくんに正直にこちらの要件を伝えることにしました。
「えー、寂しがってもらう分には嬉しいけど、普通に『出社なう』とか『ランチなう』とか『帰宅なう』とかでいいんじゃないの」
今でも全然そういう連絡しないのに、家で待ってるわけでもない相手にそれ毎回やると思います?
「絶対やらないと思う」
うん。
「うーん。そうだな、定期的にこそっと写真取るくらいなら、全然できなくなくはない……これ使えばいいし」
そうでした、ささみくんはワーカホリックなので起きている時間の大半をMacBookの前で過ごしている、つまりインカメラさえ制御すれば顔見放題です。
「それこそハイジさんの記事の後半みたいに自動化しちゃって、定期的に顔写真撮ってうちのAWSに上げてbotにslackに投稿させればほとんど何もしなくていいけど……」
そうそう、そういうのがいいんですよ。
「こっちは忙しいから気が向いた時に写真でも送ってくれたらいいので……」
うん、送るよ!
「……ぼくは自分の顔写真が定期的にサーバーに上がるアプリと、それをslackに投稿するbotを自分自身でつくればいいんでしょうか……?」
ものわかりがいいですね。
図にすると、こういう仕組みだそうです。(図:ささみ)
休日の夜に4時間くらいで作ってくれました。
実際につかってみた
アプリとbotの制作完了後、slackのteam内に、#sasamicamera というチャンネルをつくり、ここにbot(「ささみなう」)を招待。
カメラの起動は30分に1回とし、このチャンネルにはひたすら顔写真を貯めて、雑談は普段の #general でするという方針で運営しました。
実際、1週間の旅行中、本当にちゃんと30分おきくらいのペースでささみくんの顔が飛んできました。
日曜日の夜、家で眠そうにしながら仕事してる写真↓
ちゃんと出勤して会社にいるのにやたらにやにやしてる写真↓
……ささみくんがキツめモザイクをかけろと横で脅してくるので、何も伝わらないですね!
旅行の合間、長距離列車乗車中やトイレやホテルでちょくちょく確認して面白がっていました。
顔写真送る側も、送られる側も手間がかかっている感覚はほとんどなく、時報のように見ていたので、当初求めていた「アンビエント感」がそれなりに実現できたように思います。slack、本当にチャット形式で何かするプラットフォームとして最高だ〜、と素人として改めて思う次第です。
おまけ:
旅行のお土産として、新しいクマのぬいぐるみを買いました。ドイツの有名なシュタイフ社(Steiff)のものです。
このブログの名前の由来になった「くまのからあげ」ダッフィー(左)にちなみ、「くまのてんぷら」と名付けられました。揚げ物ばかりですね。
kuma-no-kara-age.hatenablog.com
kuma-no-kara-age.hatenablog.com