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落ちこぼれの少年
どうも。今回はドクター=ファンクビートの二次創作です!
僕自信ねこさんの、ファンなので本当に許可を頂いたときは嬉しかったです。
あとドクター=ファンクビートと設定が違う所があるとは思いますが、大目に見てください。
ハァ…
景色のよい丘の上である少年がため息をついた。
虚な漆黒の眼を限りなく蒼い空に向けていた。
風でなびいている黒髪は今の彼の少年の気持ちを現している様だった。
「お、ジャックか。」
後ろから陽気な声が聞こえてくる。
「あぁ、ハビネス。なに?」
「散歩で来てみたらたまたまお前がいたから話かけたんだ。お前は?」
「ん…ちょっとね。気分転換みたいな感じ」
ハビネスは満面の笑みだったが、彼の気持ちは真逆にあった。
「ん、そうか…じゃ、また明日な!」
気持ちを察したのだろうか。足早に去って行った。
彼には兄が二人いた。その兄は世間でいう「天才」であった。
当然、彼も期待がかけられていたが、彼にはそんな才能はなかった。
落ちこぼれ、とまではいかないが兄達との差は月とすっぽんだった。
それだけなら良いのだが、親はそんなジャックに対し、冷たい態度を取っていた。
一番上の兄も彼には冷たい態度であったが、二番目の兄は彼に優しかった。
そのため、そんな家でもなんとかストレスを溜めずに生活をできていた。
「そろそろ…家に帰るか。」
太陽は西に沈みはじめていた。辺りが暗くなる前に帰ることにした。
「ただいま。」
「おかえりなさい。…ってジャックか。」
父親は家に帰ってきたのがジャックだとわかった途端に舌打ちをした。
いつもこんな感じなのでなれている。
ジャックは早々と階段を上り自分の部屋に行った。
「…宿題、さっさとやって寝るか。」
家族に冷たくされるのはなれているが、あまり会いたくはない。
だからできるだけ早く寝ることにしている。
しばらくして誰かがドアを叩いた。そして部屋に入ってきた。
「メリークリスマス!サンタさんだよ!」
「…兄さん。まだ先だよ。」
「あちゃー…そうだった。」
二番目の兄だ。こうして接してくれるのも、家族では兄だけかもしれない。
「ん?宿題やってるのか。」
「あぁ、うん。」
「わからないとこはないか?俺が教えてやるぞ!」
「ありがとう。でも大丈夫だよ。」
二番目の兄は、それを聞くとゆっくり部屋を出た。そして最後に
「おやすみ」
とだけ言って自分の部屋に戻って行った。
兄達は受験やテストで忙しく、本来ならジャックに構ってる暇なんかないはずである。
それでも構ってくれているのはジャックにとって本当に嬉しいことなのであった。
ジャックは部屋の電気を消し、幸せそうに眠った。
翌日、ジャックは起きてすぐ兄達が居ないことに気づいた。
一番上の兄は受験なのだが、二番目の兄はわからない。
「あぁ、ジャンク。おはよう」
ジャンクというのは正確に言えば本来の名であるが、
役所が認めなかっため、似ているジャックになった。
しかし、親はジャンクと呼び続けている。
そんなにジャックは落ちこぼれだと思っているらしい。
ジャックは何気なく新聞を見た。気晴らしの意味合いもあって、いつも見ている。
いつもはくだらないことばかり書いているものたが、今日はいつもと違った。
「日用品で大儲け…作ったのは少年?」
その下に名前と年齢が書いていた。
「ファンクビート…年齢は一つ上か。」
ジャックはその少年に何故か引っ掛かった。
なにか、この人は自分の欲しい何かを持っている気がした。
ファンクビート…か。
彼は部屋に篭って何かを作り始めた。
続く。
楽しく書かせて頂きました!兄達の名前はあえてつけていないのです。ミスではないです!
全部で4~5話にするつもりです。もしよければ全部見てください!
この小説をnyanyannyaさんが作品の何かに繋げてくれたら嬉sなんでもないですすいません
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