しかし皆さん早く自分の家に帰りたいんですよね。
ここのお年寄りはしたたかに元気です。
皆さんめげずに頑張りましょう。
・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」
(すみれ)どうぞ。
開店したばかりのベビーショップにすみれの父五十八がやって来ました
(五十八)きっちり縫製もできとる。
生地もええもんや。
あっ?君…。
(忠一郎)おマツさんの娘さんやなぁ?
(明美)はい。
そうか。
いや…元気そうでよかった。
マツさんにはほんまお世話になった。
(時子)来たで来たで。
みんなで来たで〜。
(麻田)ああ皆さん。
ありがとう。
(3人)いらっしゃいませ。
この肌着手触りええわぁ。
(綾子)こんな柔らかいのうちの子どもに着せたいわぁ。
一番安いもんって何やろ?おしめ…かな。
(良子)ああ…。
1枚なんぼ?そういうたらこれ値札がついてへんな。
値段つけな始まらへんやろ!今ねちょっと取り込んどりますんでね…。
・
(五十八)どういうこっちゃ!物を売るのに値段を考えてへんやなんて!ほんまや…。
ほんで原価は?原価?材料はなんぼで仕入れたんや?タダだったんです。
えっ?潔さんがご祝儀にって。
手間賃は?
(君枝)誰かに頼んだ訳やないのよね。
自分らでこさえたから手間賃はタダでええんか。
ほんならどうやってもうけんねんな?それは…。
君らはここで何を売りたいんや?この商品にどういう思いを乗せて売りたいんや?新しくて便利な明美さんの育児の方法をこういう商品に乗せて広めたい思うてる。
子どもたちが快適に過ごせるように健やかに成長できるように…。
ええやないか。
そやったらそういう思いを乗せた値段をつけなさい。
一方警察に逮捕された潔は…
(潔)一体何食うて生きてるんや?警官かて闇で米買うて食うてるんやろ?アホンダラ!減らず口たたきやがってオラッ!ほんで結局なんぼになったん?いくらやったらええと思いますか?
(千代子)10円くらいやったら出せるかな?そんなに…?
(時子)みんな1枚ずつ買おな。
うん。
(文)うん。
(おなかが鳴る音)
(おなかが鳴る音)今日は特別に私たちからプレゼントします。
ほんま?ほんまにええの!?はい!
(綾子)絶対宣伝するな!
(千代子)赤ちゃんおる人みんなに言う!ありがとう!あいつらもしゃあないなぁ。
昔の旦那様を見るようですなぁ。
商売はまずは信用なんや言うてもうけなど考えずに商いをしてはりましたやないですか!いや…。
えっ?フフフッ!よう似てるなぁ。
フフッ。
(ゆり)お父様!おうゆり。
お前も来たんか?どないした?潔さんが…警察に連れていかれた。
えっ!?お姉ちゃん!忠さん今から行くで。
はい!私も行きます。
(五十八)お前は店離れたらあかん。
でも…。
(麗子)ストップフォー。
ほらお客さんや。
ゆりと潔君の事は任せなさい。
はい。
早う!お客さんです。
いらっしゃいま…。
ちょっと良子ちゃん。
ふ〜ん。
なんぼや?100円で…どうですか?安っ!これとこれとこれ頂戴!はい。
アイアムベリーハッピー!あ〜怖かった〜。
どうしようかと思った…。
ちょっとあんた。
お客様相手に何なん?あの態度。
ああいう感じの人苦手なんやもん…。
これやからお嬢さんは嫌なんや。
だから言ってたのに。
こんな警察に捕まるような事やめたらって…。
潔さんがいなくなったら私…。
(栄輔)アニキ!潔さん…。
(栄輔)ちょっと留守にしとる間に…。
誰がこんな事を…。
・
(玉井)おい!お前らこの辺で見ぃひん顔やなぁ。
こいつらの仕業や…!栄輔!やめとけ。
何でや?
(玉井)これはこれは警察からのお帰りでっか。
店もこんなひどい事なって。
お前らとちゃうんか?場銭払わん店は片づけても片づけてもちょっと留守にしたらこないなふうになるらしいで。
ハハハハッ。
なんぼや?場銭は。
300円頂きまひょか。
300円!?おおきに。
院長!どういう事ですか?
(院長)もともとここにおった医者や看護婦が外地から戻ってくる事になったんです。
だから何人かに辞めてもらわなあかんのです。
何で私なんですか?君は独り身やろ?なんとかなるんやないかなあ。
テーブルクロス?ランディ大佐の所でホームパーティーをするらしいのよ。
どんなデザインにする?もっと奥さんの要望を聞かな思て。
明美さんに通訳してもらおうよ。
私はあの人好かんのよ。
これから4人でやるんやから…。
4人って言うてもあの人は看護婦さんでしょ?何でうちは…。
明美さん遅いなぁ。
連絡もなしに…。
いい加減な人なんやないの?もし明美ちゃん来たらみんなが心配してた言うときますよ。
よろしくお願いします。
お願いします。
帰ろう。
そんな時…
突然現れたのは戦地から帰ってきた良子の夫勝二でした
良子…。
お帰りなさい。
今日は塩ジャケの配給もあったの。
わしのために特別な事する必要ないで。
明日はお店行くのやめるわ。
わしの事は気にせんと行きなさい。
休まん方がええやろ。
おはようございます。
おはようございま…。
昨日は堪忍な。
急な患者が来てもうて抜けられへんかった。
そのかわり今日からしばらくゆっくりや。
しばらく…?おはよう。
良子ちゃん。
少し休んでおうちで一緒に過ごしたら?テーブルクロスも作らないけないし。
テーブルクロス?通訳お願いできる?いいよ。
お店は…。
(良子)私が留守番する。
みんなで行かなくてもええよね?一人で大丈夫?大丈夫に決まってるでしょ。
子どもと違うんですから。
(英語)パッチワークはどうかしら?お友達の思いが一つに集まるようなそういうデザイン考えてよ。
(英語で)ほんまに楽しみになってきたわぁ。
また忙しくなるね。
良子ちゃんただいま。
どうしたの?私…辞める。
何で?急に辞めるなんて…。
主人がうちにおってほしいって…。
ご主人と話してもらう事は難しい?主人を支える事が私の一番の仕事やと思うの。
良子ちゃんがいないと困る事がたくさん…。
ごめん。
今までありがとう。
ご苦労さまでした。
ほなうちらは仕事や仕事や。
今回はテーブルクロスやから私でもできなくはないけど…。
お洋服となると良子ちゃんやないと君ちゃんのデザインを生かせないの。
(戸が開く音)いらっしゃいませ…。
こんにちは。
勝二さん…?良子は?良子さんに仕事辞めろ言うたんやないですか?えっ?わ…わしがですか?どういう事ですか?実は…。
何でもありません。
(君枝)私良子ちゃんがいなくなってちょっとほっとしてるところがあるの。
もし毎日うれしそうに旦那さんの事話されたら…。
私は器の小さな人間やわ。
そんな事はないですよ。
そういう自分を認める事ができるのは器が大きな証拠です。
うん…。
いらっしゃいませ…。
ああよかった。
あんたらおった?こないだはありがとうございました。
あの子は?辞めた?何で知ってるんですか?やっぱり…。
実は昨日…。
(麗子)ここやで。
いらっしゃい…。
こないだはどうも。
(友人A)あんた何よ。
(友人B)「いらっしゃいませ」もないんか。
あっちょっと!商品が汚れてしまうので…。
(友人B)何や触ったらあかんのんか!
(友人A)あんた何様のつもりやの?買わなくていいです!あの子らますます悪乗りしてボロクソ文句言うてもうて…。
友達に嘘ついたんか?えっ?嘘は大切な人無くすで。
すみれお嬢様。
どうなさいました?はぎれを仕入れたくて…。
ハハッ。
(ゆり)やっぱり私には分からないわ!何でここで商売をするのにあの人たちに場所代を払わないといけないんですか?相手に正しい事を主張すべきです。
伝えられる自信はあるんやな?えっ?お前が表に出て話してこい。
文句ばっかり言うて何もせぇへんいうのはひきょうやないか?分かりました。
(潔)正しい事が通じる相手やない事くらい分かるやろ?お前には無理や。
無理やと決めつけるのはやめて!潔君この件はわしに預けてくれへんか?
(栄輔)ほんまに行かせるんですか?ああ。
根本さんですよね?そうや。
どうして闇市の場所代をあなたが取るんですか?地主でも大家さんでもありませんよね。
声が小そうてよう聞こえへんわ!
(玉井)この辺はなむか〜し昔からなこの根本さんが仕切っとんねん。
それなら見直して下さい!かわいそうに…。
ねえちゃん震えとるやないか。
(笑い声)
(五十八)ゆりもうええやろ。
今日はこれで失礼します。
(五十八)世の中には理屈で通らん事もある。
商売をやっとったらそんな事の連続や。
そういう事とどないして対じしていくかどないして解決するか。
打開策が見つかるかどうかでその先が違うてくる。
お姉ちゃん…。
世の中を知る事が大事やと思うたんやけど間違うたかなぁ。
間違うてたかそうやなかったか分かるのはまだまだ先の事と違いますか?
(ため息)
(忠一郎)それにしてもゆりお嬢様が何でこんな所で…。
ほとんどおなごなんていてないじゃないですか!そうか…。
(忠一郎の泣き声)
(リサ)サンキューサンキュー。
パッチワークならみんなの洋服解いたりはぎれをつなぎ合わせてできる思うたの。
(昭一)君枝!走らんでええ!走るな。
具合悪うなったらどないするんや。
そんな事どうでもええの…。
うわ〜!明日にはもっとぎょうさん集めときます。
ありがとう。
お代はちゃんとお支払いします。
お店の品物もちょっとは売れてるのよ。
ええもんやからな。
(五十八)ああゆり。
ええ機会や。
潔君に今後の事を話そ思うとったんや。
五十八は潔が扱う品物の粗悪さに疑問を抱いていたのです
(潔)こんなもんは坂東営業部の商売やないいう思いはわしもゆりも持ってます。
そやけどほかに方法はない思います。
そやろか?お義父さんならどないするんですか?保証をつける。
え?これはええもんやとほんまに自分で言えるもんしか売らん。
そして信用を得る。
焦るな。
「急がば回れ」。
それが商売の…いや人生の基本や。
君枝顔色ええな。
ここのところずっと調子がええのよ。
お義母様にも随分と気を遣うて頂いて…。
約束しましたからね。
昭一が出征の時に君枝さんを「よろしく」て。
結婚してから一緒におるより離れてた時間の方が長かったな。
そうね。
これからやな。
(潔)おうこじょうちゃん。
頼まれてた残りのはぎれな後で栄輔が持ってくるわ。
ありがとう。
ちょうどよかった。
みんな出かけるぞ。
負けっ放しはわしの性分に合わんねや。
(忠一郎)皆さん参りまひょか。
(五十八)そちらさんがやってらっしゃる事は日本の未来のためにはならんちゅう事は分かってはりますよね?誰かが仕切らんと秩序っちゅうもんが守られんのじゃ。
仕切り方が違うんと違いますやろか?自分らが潤うための金を弱いもんから吸い上げてるだけや。
それが我々の生きる道や。
それが日本の未来にはならんと言うてますねや。
未来って何や!?何もないやないか。
あんたかて会社取られたっていう話や。
それでよう未来なんて語れるなぁ。
(五十八)それでも何かを信じて生きなあかん。
教えてもらおうか。
何かて何や?自分で作るんです。
何もない中で何を作るいうんや!
(五十八)自分一人やったら無理です。
そやからいうて人から奪うんは違う!この闇市で生き残るためには未来のためには手と手を取り合う事が一番大事な事や!女が堂々と来れるように健全な市場にせな未来はない!10年後20年後は今の子どもらが30年後40年後は孫の世代が生きとるんや。
そんな子らが生きる未来を作るんは今を生きるわしらなんや!あなたがここのリーダーです!昔のお父様に戻ったみたいやったわ。
生き生きしてたの。
(喜代)そうですか。
(明美)ほんまにできるんか?今度の週末までに…。
なんとかするよ。
(戸が開く音)君ちゃん。
ごめん…。
え…?このお店の事昭一さんに言えなかったの。
これからも言わないでおこうと思ってる。
ごめんね。
やっぱりな。
こうなると思っとったわ。
テーブルクロス…ほんまに間に合うんか?大丈夫よ。
生字幕放送でお伝えします2016/11/06(日) 11:08〜11:28
NHK総合1・神戸
べっぴんさん 一週間 第5週「お父さまの背中」[字]
子供服の店をオープンしたすみれ(芳根京子)だが、ある事件をきっかけに仲間との関係がぎくしゃくし始める。一方、父の五十八(生瀬勝久)が闇市の元締めに立ち向かう。
詳細情報
番組内容
すみれ(芳根京子)は、仲間の明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)と協力して、靴職人の麻田(市村正親)の店の一角を借り、子供服の店をオープンする。新しい仕事も舞い込むが、ある事件をきっかけに4人の関係がぎくしゃくし始める。一方、闇市で生活するすみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)と夫の潔(高良健吾)の元に、父の五十八(生瀬勝久)が訪れ、闇市の元締め・根本(団時朗)の一派に立ち向かう。
出演者
【出演】芳根京子,生瀬勝久,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,名倉潤,市村正親,永山絢斗,田中要次,平岡祐太,曽我廼家文童,宮田圭子,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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