脱出したアカカンガルー(奥)とベネットアカクビワラビー=東山総合公園提供
5日午前9時55分ごろ、名古屋市千種区の東山動植物園で、園内のカンガルー舎からカンガルーとワラビー計2頭が職員専用の管理用通路に逃げ出し、8分後に飼育員らがそれぞれを捕獲した。けが人はいなかった。
同園を管理する東山総合公園によると、「脱走」したのは雄のアカカンガルー「ハク」(6歳)と雄のベネットアカクビワラビー「サンナン」(4歳)。2頭は病気やけがで、カンガルー舎内の隔離室で飼育されていた。5日は男性飼育員が2頭を別の部屋に移して隔離室を清掃していたところ、何らかの拍子で開いた鉄扉から屋外の通路に2頭が逃げ出したという。飼育員が目撃し、進行方向にバリケードを置くなどして14人がかりで捕獲したという。
東山動植物園は午前9時に開園していたが、来園客らに影響はなかった。東山総合公園は「詳細な検証の上、施設の改修など必要な処置を行う」としている。【金寿英】