米大統領選 最後の週末 期日前投票に大勢の有権者

米大統領選 最後の週末 期日前投票に大勢の有権者
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今月8日に迫ったアメリカ大統領選挙の投票日を前に、選挙戦、最後の週末を迎えたアメリカでは、各地で期日前投票が行われ、大勢の有権者が投票所を訪れて1票を投じています。
このうち中西部オハイオ州の州都コロンバスでは5日、朝から大勢の有権者がショッピングモールに設けられた期日前投票所を訪れ、電子投票で票を投じていました。
アメリカの民間団体の調査によりますと、5日までに期日前投票などで投票を済ませた人は4000万人を超え、前回、4年前をすでに上回っているということです。
民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補はこの週末、ともに接戦となっている州を重点的に回って支持を訴えています。このうちクリントン氏は5日、接戦州のひとつ南部フロリダ州で演説し、「投票を済ませた人は残りの時間でみんなに投票に行くよう働きかけよう」と訴えました。
また、トランプ氏もフロリダ州に入り、「まだ投票していない人は今すぐ投票に行ってほしい」と呼びかけました。
全米の各種世論調査の支持率の平均値は、5日の時点でクリントン氏が46.6%、トランプ氏が44.9%で、クリントン氏のリードは1.7ポイントとなっています。
今回の選挙では、投票日までに事前に投票を済ませる人が全体の40%に上るという予測もあり、こうした票の行方も勝敗を左右するひとつの鍵になると見られます。

期日前投票を済ませた人は

オハイオ州の州都コロンバス郊外の期日前投票所には大勢の有権者が訪れ、投票を行っています。
クリントン候補に投票したという女性は「クリントン氏が訴える男女間の賃金格差の是正や医療保険政策を支持しています。常識を全く理解していないトランプ氏は、この国を率いるべきではありません」と話していました。
一方、トランプ候補に投票したという男性は「共和党を支持しているので投票しました。クリントン氏が大統領になってもなにも変わらないでしょう」と話していました。