
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために、1963年に創設しました。
審査は放送批評懇談会会員から選ばれた選奨事業委員会が担当します。賞の決定を第三者に委託する顕彰制度が多いなか、ギャラクシー賞は、放送批評懇談会の会員が一貫して審査にあたり、賞の独立性を維持しつづけています。
現在、ギャラクシー賞はテレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門制をとっています。毎年4月1日から翌年3月31日を審査対象期間と定め、年間の賞を選び出していきます。
ギャラクシー賞の特徴は、応募作品だけに頼らず、委員会自身が自主的に番組を推奨する制度をもつことです。テレビ部門は毎月「月間賞」を選び、「GALAC」誌上に番組内容と選評を掲載します。
ラジオ部門には月間賞制度はありませんが、毎月定例会を開いて番組やパーソナリティについての情報交換を行うとともに、上期・下期の選考会には委員推薦枠を設けています。
報道活動部門も委員が日常的に視聴活動や情報収集をおこない、選考時の参考にしています。
CM部門は現在のところ応募作品だけが審査の対象ですが、定例会を持ち、CM状況についての意見交換や作品合評をおこない、その一部を「GALAC」誌上に公開しています。
ギャラクシー賞は審査の時だけテレビを見てラジオを聴くわけではありません。年間を通して日常的に番組/作品と向きあい、日々の放送の中から優秀作を見つけています。
こうした推奨制度のメリットのひとつは、番組/作品をその番組が放送された時点の時代感覚のなかでとらえることができるため、一個の作品性だけに寄りかからない、ジャーナリスティックな批評活動が行えることです。多くの番組賞のなかでも、こうした視点をもつのは、ギャラクシー賞だけといえるでしょう。
ローカル局の番組/作品もギャラクシー賞には数多く参加しています。ギャラクシー賞はローカルのもの作りに対する真摯な姿勢を高く評価しています。