深浦町で、町民およそ400人が参加した津波避難訓練。深浦町の沖合い50キロの日本海中部でマグニチュード7,7の地震が発生し、追良瀬地区に10メートルを超える津波が押し寄せているとの想定で行われました。追良瀬地区は、津波の第一波の到達時間が地震発生からおよそ10分と予想されていて、津波により地区の9割ほどが浸水するものと見られています。このため参加した人たちは、防災無線で避難指示が出されると、ことし7月に整備された長さ72,9メートルの避難道を使って、高さ28メートルの高台に避難しました。去年、国連で制定されたあす11月5日の「世界津波の日」を前に、参加した住民たちはあらためて防災への意識を高めていました。
要望書を提出したのは、ことし8月にいじめを訴えて自殺した葛西りまさんの父親・葛西剛さんなどです。葛西さんは、いじめ問題に取り組むNPO法人の理事らとともに文部科学省を訪れ、いじめ防止のための要望書を提出しました。ことし8月、青森市立浪岡中学校2年の葛西りまさんがいじめを訴え、列車に飛び込み自殺しました。りまさんは自身のスマートフォンに遺書を残していたほか、無料通話アプリ・LINEやツイッタ―などに書かれた悪口などの画像を100枚以上残し、同級生からのいじめを訴えていました。今回提出した要望書の中には、学校側の初動調査の早期実施や遺族への情報公開を行うことなどが盛りこまれました。葛西さんによると、浪岡中学校では、これまで様々なアンケート調査や聞き取り調査を実施していたにもかかわらず、遺族への説明はこれまでに9月末の1度しかなく、またその回答内容も全校生徒の回答結果ではなく21人分だけだったということです。要望後の会見で、葛西さんは学校側の対応に怒りをにじませていました。葛西さんが文部科学省にこうした要望書を提出したことについて、浪岡中学校は午後5時頃まで会議を開いていましたが、その後、校長や教頭が帰宅したため、コメントできないとしています。
きょうの県内は朝から冷たい雨が降る肌寒い一日となりましたが、青森市では障害物をクリアして勝敗を競うサバイバルレースが開かれ、参加した選手が寒空の下、ゴールを目指しました。大会はスポーツへの関心を高めてもらおうと、県総合運動公園を管理しているスポルト青い森グループが開いたものです。6回目となる今大会には、小学生から74歳までの59人が参加しましたが、外は生憎の雨。選手たちはネックウォーマーやレインコートをつけてまさに生き残りをかけてレースに臨みました。この内、小学生と高齢者が出場したミドルコースで選手たちを待っていたのは、麻袋に入って進むゾーンなど6種類の障害です。選手たちは、全身を汗と雨で濡らしながら果敢に障害に挑み、ゴールを目指していました。このあと中高生と一般の部が行われ、選手たちが4キロのコースをさわやかに走り抜けていました。
地方自治や公的な業務で功績のあった人に贈られる秋の叙勲の受章者がきょう発表され、本県関係では71人が受章しました。地方自治などの功績を称える旭日章では、元県議会議員の須藤健夫さんが旭日小綬章に選ばれました。このほか、9人が双光章を、4人が単光章を受章しました。公的な業務に長年携わった人を称える瑞宝章では、弘前大学名誉教授の齋藤繁さんたち4人が瑞宝中綬章に選ばれました。瑞宝小綬章には、元海上自衛隊の司令部幕僚・相澤昭男さんや県立弘前工業高校の校長などを歴任した佐藤信隆さんたち7人がそれぞれ受章しました。このほか、16人が双光章を30人が単光章を受章しました。秋の叙勲の伝達式は、総務省・厚生労働省関係はあす、青森市で、そのほかは、関係省庁で今月中に行われます。
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