芸能界からの引退を発表したカントリーガールズ・嗣永桃子 (C)ORICON NewS inc.

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 アイドルグループ、カントリー・ガールズの“ももち”こと嗣永桃子(24)が、来年6月30日をもってグループ及びハロー!プロジェクトを卒業し、芸能界を引退することが5日、わかった。都内で行ったグループ結成2周年記念のコンサートで発表し、今後は以前から興味のあった教育の分野に進むと宣言。ファンから「え〜」と大きなどよめきが起こると、「幼児教育について改めて勉強に専念し、いずれお仕事にできればと考えています」と決意を語った。

【写真】ライブでファンに来年の引退を発表する嗣永桃子

 嗣永は、Berryz工房のメンバーとして2004年にデビュー。同グループが2015年に無期限活動休止すると、プレイングマネージャーとしてカントリー・ガールズに参加した。当初から「2、3年かけてメンバーを一人前にしたい」と目標を掲げ、「みんなが逞しく成長したので、今度は私の番」「Berryz工房のメンバーがやりたいことに向かって進む姿に後押しされたのも大きい」と新たな道に踏み出す決意を固めた。

 卒業日は、オーディションに合格してから15年目という節目の日。もともと子どもが好きだった嗣永は、アイドル活動と平行しながら大学へ進学し、2012年の教育実習期間を経て大学卒業と同時に教員免許を取得していた。

 コンサート前に会見を行い、「みんなももちのこと大好きだから、寂しい思いさせて“許してにゃん”という気持ち。だからこそ、悔いの残らない完全燃焼できる幸せな時間を過ごしたい」と話し、残りの活動に向けて「アイドル界に伝説を残したい」と意気込み。「歌とかダンスは一生好きだと思うので、私がアイドル活動を通して得たものを発展させて子どもたちに教えたい」といい、「楽しみでワクワクしている気持ちが強い」と目を輝かせた。

 同グループのスーパーバイザーを務める里田まいからは「『ここまで引っ張ってくれてありがとう』って言っていただけてうれしかった」と喜び、つんく♂には「勇姿を最後まで見届けてほしい」とメッセージを送った。

 会見では、引退か聞かれると「そう捉えていただいて構いません」と断言し、終始笑顔で盛り上げた嗣永。2週間ほど前に卒業を聞いたときは泣いたという後輩メンバーたちも明るく振る舞い、嗣永は気丈なメンバーたちに焦るふりをして笑わせつつ、「“アイドルは泣き顔よりいつでも笑顔”っていう私のモットーをみんな守っているんだと思う」と話していた。