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米大統領選、両陣営が激戦州追い込み

2016/11/5 13:18
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 【ワシントン=川合智之】8日投開票の米大統領選は4日、両陣営が直前の追い込みをかけた。オバマ米大統領は民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(69)の応援演説でノースカロライナ州を訪れ「私の名前は投票用紙にないが、民主主義がかかっている」と語り、クリントン氏への投票を呼びかけた。共和党のドナルド・トランプ氏(70)は激戦州に入り、支持を訴えた。

 オバマ氏は激戦州を連日飛び回り“後継者”のクリントン氏を支援している。オバマ氏がトランプ氏について「大統領にふさわしくない」と批判すると、会場にいたトランプ氏支持者の男性が立ち上がり、看板を掲げて抗議した。会場はヤジで騒然としたが、オバマ氏は聴衆をなだめ「我が国は言論の自由を尊重する。ブーイングするのではなく(クリントン氏に)投票しよう」と訴えた。

 トランプ氏は4日、両候補の支持が拮抗するニューハンプシャー州やペンシルベニア州などを回った。両州とも以前はクリントン氏が優勢だった。米連邦捜査局(FBI)がクリントン氏の私用メール問題を再捜査すると発表した10月28日以降は、支持率が拮抗して激戦州となっている。

 「メールも管理できないのに国を管理できるのか」。トランプ氏はニューハンプシャー州での集会で、クリントン氏を強く批判した。聴衆は「投獄しろ」「死刑だ」と叫んだ。

 私用メール問題を巡っては、トランプ氏を支持するジュリアーニ元ニューヨーク市長が、FBIによる捜査再開の2日前にテレビ番組に出演。「2日以内に驚くべきことが分かるだろう」とほのめかしていた。ジュリアーニ氏は4日のテレビ番組で「私は多くのFBI元捜査官が友人にいる」と述べた。民主下院議員は4日、FBIに情報漏洩を調査するよう要請した。

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