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犬から人に感染する病気「人獣共通感染症」とはどんな病気!?その予防とは・・・

実は犬から人に移ってしまう感染症があります。それは誰にでも感染する可能性あるのです・・・しかし、しっかりと予防することで防ぐことができます。

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 あまり問題視されていませんが、実は犬から感染する病気があります。このことを「人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう:ズーノーシス(zoonosis))」と呼ばれています。予防法としては、「清潔にする」「ワクチンを受ける」だけです。ペットや動物を触れたら必ず手を洗い、排泄物はしっかりと処理をすることに気をつければ、十分に防ぐことが出来ます。
しかし、こんな症状がでてきた場合は注意してください。原因はもしかしたら愛犬からかも・・・
今回は、犬から人に移る感染症について紹介していきます。

この記事で紹介する病名

・狂犬病
・レプトスピラ病
・カンピロバクター症(生物菌)
・皮膚糸状菌症
・サルモネラ症(生物菌)

予防法

感染すると言われている病気は、少し注意するだけで防ぐことが出来ます。
・ワクチン接種
・ヒラリア予防
・犬に触れたら必ず手を洗う
・排泄物を適切な方法で処理をする
・散歩後は口や肛門近くを拭いて清潔にする

狂犬病

死亡率が高く、1人しか生還されていないと言われています。犬だけでなく猫の狂犬病もあります。感染した犬や猫に噛まれ感染し、2日から7日後には脳神経や全身の筋肉が麻痺を起こし、昏睡期に至り、呼吸障害によって死亡します。感染してしまうと、暴れまわるためベット上に手足をくくりつけられる場合がほとんどです。日本では主に「犬」が原因とされていますが、外国によっては「コウモリ」「キツネ」「アライグマ」「オオカミ」などがあげられています。

感染経路

狂犬病に感染した犬から噛まれることによって感染します。

症状

発熱、頭痛、患部のけいれん・痛み・精神障害(水を怖がる・精神錯乱・強い不安)・けいれん・昏睡状態

予防

ワクチン接種

治療

治療法はまだ見つかっていません

レプトスピラ病

感染し重症化すると、死亡率は5〜50%とされています。しかし、軽症の場合風邪と似た症状でやがて回復します。ワクチンを打っていれば、多くは軽度の状態で治りますが、潜伏期間中に打ってしまうと重度になる可能性が高まります。この病気は、犬の他にもブタやウシなどの殆どの哺乳類に感染してしまいす。最近の日本では感染患者数が激減しています。

感染経路

感染した犬やネズミの尿で汚れた土や水が、皮膚や口から入ることにより感染します。
ヒトからヒトへの感染はありません

症状

発熱・出血・肝障害・腎障害、悪寒、頭痛、全身の倦怠感、眼球結膜の充血、筋肉痛、腰痛

予防

ワクチン接種
排泄物を適切な方法で処理をする

治療

主に抗生物質によって治療される。しかし、投与後に体内の細菌が一斉に崩壊して毒素が短時間で血液中に放出され、発熱・低血圧などのショック症状を起こす場合がある。

カンピロバクター症(生物菌)

食中毒菌として指定されています。どこから貰ってきたかわからない人は、ペットからの感染の可能性もありますので、一緒に調べてもらいましょう。犬や猫は散歩中の拾い食いなどが大きな原因になりますので、床に落ちているものは食べ無いようしつけをしておきましょう。

感染経路

感染した犬や猫の糞に再染された環境から感染します。また、発症した動物との接触からも感染します。
主に、汚染された食品や水などの接触により感染します。

症状

発熱・腹痛・水様性下痢・血便・嘔吐

予防

排泄物を適切な方法で処理をする

治療

多くは自然治癒します。重度の場合は、投薬治療を行います。

皮膚糸状菌症

真菌による感染です。人間では「白癬」「皮膚カンジタ」「水虫」と言われます。なかなか治らない・どこからもらってきたのだろう。という人は、一度ペットを疑ってみたください。もしかすると、ペットか原因かもしれませんので一緒に検査をしてみることをオススメします。

感染経路

発症した犬や猫との接触や、家の中のほこりに紛れ、感染してしまいます。
他にも家族の中に白癬にかかった人がいたり、スポーツクラブやプールに通っている人は他の人から、真菌をもらいやすいです。

症状

皮膚が一部白くなる・かゆみ(水虫のようなもの)

予防

早期発見・治療

治療

抗真菌薬を使用します。薬局やドラッグストアなどでも手に入れることが出来ます。

サルモネラ症(生物菌)

サルモネラ菌はヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種のことです。その一部はヒトや動物に感染してて症状を引き起こしてしまいます。感染型の食中毒の原因の一つとなっています。

感染経路

感染した犬や猫の糞に再染された環境から感染します。また、発症した動物との接触によっても感染します。
他にも、生肉やよく加熱されていないお肉を食べると感染してしまいます。近年では、生タマゴにも入っていると言われています。

症状

発熱・下痢・嘔吐・急性胃腸炎

予防

排泄物を適切な方法で処理をする
十分に加熱をしたお肉を食べる
生の肉は食べない

治療

抗生物質・整腸剤によって治療されます。

まとめ

ワクチン接種や環境を清潔に保つだけで、ほとんどの感染症は予防されます。ペットは可愛いですが、きちんとけじめを付けて飼うことが大切になってきます。ペットを触ったらしっかりと洗いましょう。ペットの口の中は想像しているよりも不衛生です。口を舐めてくる行為も止めさせる様にしましょう。そうしたしつけもきちんとしていきましょう。また、ワクチンの接種もおろそかにせずに周期や種類などを見極せて行いましょう。

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