ドイツ外相 イギリス離脱交渉の開始が遅れないよう求める
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イギリスの裁判所が、政府がEU=ヨーロッパ連合に離脱を通知する前に議会の承認が必要だという判断を示したことについて、ドイツのシュタインマイヤー外相は、離脱交渉の開始時期が遅れることがないよう求めました。
イギリスのメイ首相は、来年3月末までにEUに離脱を通知し、離脱交渉を始める考えを示していますが、イギリスの裁判所は3日、通知の前に議会の承認が必要だという判断を示しました。
ドイツのシュタインマイヤー外相は4日、首都ベルリンでイギリスのジョンソン外相と会談したあと、記者会見し、「裁判所の判断があるとしても、離脱交渉はできるだけ早く始めなくてはならない。交渉開始の遅れは、誰の利益にもならない」と述べました。
これに対して、ジョンソン外相は、イギリス政府が最高裁判所に上告する方針だとしたうえで、「裁判所の判断が離脱交渉の開始時期に影響を与えることはないだろう」と述べ、離脱に向けた手続きを予定どおり進めたいとの考えを強調しました。
一方、イギリスのメイ首相も4日、ドイツのメルケル首相、EUのユンケル委員長と相次いで電話で会談し、離脱交渉の開始時期を遅らせる考えはないと伝えました。
ただ、イギリスの最高裁判所で同様の判断が示された場合、残留派が多数を占める議会では審議が難航することも予想され、交渉開始の遅れは避けられないとの見方が広がっています。
ドイツのシュタインマイヤー外相は4日、首都ベルリンでイギリスのジョンソン外相と会談したあと、記者会見し、「裁判所の判断があるとしても、離脱交渉はできるだけ早く始めなくてはならない。交渉開始の遅れは、誰の利益にもならない」と述べました。
これに対して、ジョンソン外相は、イギリス政府が最高裁判所に上告する方針だとしたうえで、「裁判所の判断が離脱交渉の開始時期に影響を与えることはないだろう」と述べ、離脱に向けた手続きを予定どおり進めたいとの考えを強調しました。
一方、イギリスのメイ首相も4日、ドイツのメルケル首相、EUのユンケル委員長と相次いで電話で会談し、離脱交渉の開始時期を遅らせる考えはないと伝えました。
ただ、イギリスの最高裁判所で同様の判断が示された場合、残留派が多数を占める議会では審議が難航することも予想され、交渉開始の遅れは避けられないとの見方が広がっています。