こんにちは。わっふるです。
今日は久しぶりに、サックスの練習をしました。
1人で基礎の練習をする時間も好きですが、もちろん大勢で合奏するのも好きです。
なので、アメリカに来て、こっちの高校に編入する時も吹奏楽部に入りたいなーと思ってました。
ところが。
タイトルにもある通り、アメリカの高校には吹奏楽部が無かったんです。
正確には、吹奏楽「部」は無かったんです。
アメリカの高校には、吹奏楽の「授業」があるんです。
もくじ
日本とアメリカの芸術の授業の違い
日本の高校の芸術の授業って、美術・書道・音楽くらいですよね。一方、アメリカの高校ではさらに細かく授業が分かれています。美術なら平面画(実際は2D artというアバウト名前でした笑)・立体造形・彫刻、音楽なら合唱・吹奏楽・オーケストラといった具合に。
また、日本では教科によって授業時間が異なりますが(英語や数学は週8コマ、芸術は週1コマとか)、アメリカでは英語も数学も芸術も1日1コマ、週5コマありました。
吹奏楽の授業の流れ
毎日あるとはいえ、1コマ50分の限られた時間で出来ることはあまりありません。
なので、個人やパート(楽器)ごとでの練習時間は無く、全員で基礎合奏(音程や吹き方を身につけるための練習曲の合奏)をした後に、木管楽器・金管楽器・打楽器に分かれてのセクションor全員での曲の合奏でいっぱいいっぱいでした。
曲の吹けないところは放課後や週末に個人で持ち帰って練習、という感じでした。
コンクール
日本の吹奏楽のコンクールといえば、夏〜秋。それが終わると3年生は引退って感じです。アメリカでは部活ではなく授業なので、引退とかはありません。コンクールの時期も学年末の春でした。
また、日本のコンクールは地区→県→地域→全国と上がっていくのに対し、アメリカは地区→州で終了でした。さすがに全国大会は難しいですもんね(笑)
テスト
吹奏楽の授業といえど、もちろんテストはあります。ペーパーと実技の2形式でした。
ペーパーテストの記号問題はほぼ日本の音楽のテストと同じ感じでした。(スタッカートの意味は?とか。)記述問題は個人的には面白くて、1曲初めて聴く曲を鑑賞して、その曲に物語をつけなさいという問題などがありました。
実技は前もって指定された曲の、その場で指定された一部分をひとりひとり吹く、というものでした。
部活
吹奏楽部は無かったのですが、吹奏楽に関連した部活(というかクラブ)はありました。
夏(6〜10月)はマーチングバンド(アメフトの応援)、冬(11〜3月)はペップバンド(バスケの応援)やジャズバンドがありました。
吹奏楽の授業はレベル別で4クラスありましたが、部活はクラスに関係なく参加できました。
私自身はペップバンドでアルトサックス、ジャズバンドでキーボードで参加しました。バスケ応援は大体木曜日の夜10時くらいまであったので、次の日が辛かったけど(笑)日本との違いに触れられて楽しかったです♪
まとめ
授業として部活をやっているようで、私にとってはとても不思議な時間でした。
また、日本の部活とアメリカの授業を比べて気づいたこともありました。日本はパート(楽器)ごとの繋がりが強く、その中で先輩後輩の関係が大切になっていく。また、個々が部員の一人だ、という責任がありました。
一方、アメリカの授業はどちらかというと上手いも下手も個人の責任、ただそれでその人の成績やクラス決めに反映される、という感じでした。どちらにも長所短所あるけれど、両方経験できたことは良かったと思います。
大学生になったらまたどうなるのか、楽しみです。
ちなみに、アメリカでは吹奏楽団のことを指す言葉がbrass bandとかwind ensembleとか色々ありますが、bandと呼ぶのが一番ポピュラーです。
Thank you for reading :)