【中日】小笠原、左肘手術から退院「解剖学と英語勉強してトリリンガルになる」
2016年11月4日17時48分 スポーツ報知
1日に左肘の遊離軟骨除去手術を受けた小笠原慎之介投手(19)が4日、愛知県内の病院を退院し、ナゴヤ球場に隣接する選手寮に帰宅した。昨年のドラフト1位左腕は「長く活躍するためには1シーズンの2、3か月を削ってでも焦らずやっていきたい」と、開幕にはこだわらず慎重にリハビリを進める決意を示した。内視鏡のメスが入った左肘には手術用マーキングペンの痕が生々しく残っていた。
東海大相模高時代に遊離軟骨(通称「ネズミ」)があることが判明していた。「しょっちゅうロックしていました」と、登板後に肘が曲がらない状態に陥ることも多かったことを打ち明けた。手術では、左肘の関節内に遊離していたネズミを除去しただけでなく、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨にできた突起も削り取った。それら無数の骨片は、液体で満たされた瓶に入れた状態で執刀医から手渡されたという。
今後は少なくとも年末までノースローでの調整を強いられる。「投げられない苦しさに耐える忍耐も必要。野球をやらない時期というのも時には必要かな」と、この冬は精神力を培う期間とするつもり。空いた時間で「解剖学と英語の本を買って勉強します。スペイン語はもうしゃべられるんで、トリリンガルになります」と、冗談めかしながら、人体のメカニズムをさらに理解することや、外国人選手とのコミュニケーションを円滑に進めるために勉強すると宣言した。