スープから消毒液の成分検出 病棟などで混入か

スープから消毒液の成分検出 病棟などで混入か
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先月、名古屋市名東区の国立病院で入院患者に出された朝食のスープなどから塩素のような異臭がした問題で、スープから特定の消毒液の成分が検出されたことが捜査関係者への取材でわかりました。この消毒液は食器などを殺菌するために置かれていて、警察は、病棟などで混入された疑いがあるとみて調べています。
先月25日、名古屋市名東区にある国立病院機構・東名古屋病院の重度心身障害者の病棟で、入院患者に出された朝食のスープやうがい用のコップから相次いで塩素のような異臭がしました。
警察が患者の残したスープを鑑定したところ、次亜塩素酸ナトリウムなどを含んだ特定の消毒液の成分が検出されたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
この消毒液は患者が使った医療器具やコップなどの殺菌に使われ、原液や薄めた液体が病棟や調理場などの複数の場所に置かれていたということです。
病院によりますと、この消毒液を摂取するとおう吐などの症状が出る場合があるということですが、これまでのところ、患者に健康被害は出ていないということです。
また、調理場のスープからは塩素のような異臭が確認されていないということで、警察は、大量ではないものの何者かが病棟などで消毒液を混ぜた疑いがあるとみて調べています。