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【ゴルフ】

首位タイ64 谷原秀人 黒田魂学ぶ

2016年11月5日 紙面から

第2日、8アンダーで首位の谷原秀人=総武CC総武Cで

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◇平和PGM選手権<第2日>

 ▽4日、千葉県印西市、総武CC総武C(7214ヤード、パー70)▽快晴、17・1度、北3・2メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽95選手(うちアマ6人)▽観衆2268人

 10位で出た賞金ランキング2位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、1ボギーの64をマークし、65で回った賞金ランク1位の池田勇太(30)=日清食品、稲森佑貴(22)=グリーンゴルフ練習場=とともに通算8アンダーで首位に躍り出た。今平周吾(24)=レオパレスリゾートグアム=が4打差の4位で続いた。

 トップに立って「御の字」ではない。谷原の表情は穏やかだったが、目は鋭く、厳しかった。

 「ショットがまだまだ。前向きな感じ? ではないですね」

 パーキープ率94・44%、パーオン率77・78%はともに1位でも、狙って築いた好機は少なく、納得ずくではない。ただ、2012年から3年連続で平均パット1位というグリーン上の名手だ。2番でこそ3メートルのパットがカップに蹴られたが、9番で7メートルを沈め、10番は4メートル、11、12番では3メートルをねじ込み、鮮烈な4連続バーディーで一気に浮上した。

 3日夜、テレビ番組で特集された、プロ野球広島の黒田博樹投手の生き様に感化された。どんなときも人情とファンのために生きる男のすごみを知り、「感動した。こんな人間がいるんだなと思った。それを考えたら、自分はまだまだ。何もできていないな、と」。黒田の代名詞“おとこ気”の真相を突き付けられ、広島出身のカープ党が燃えないはずがなかった。

 終盤の17番は危機を平然と脱し、18番はきっちりバーディーで締めくくった。第3ラウンドは賞金王を争う池田勇との同組トップ対決が決まり、谷原は「自分のプレーはなかなか良くなってこないけど、なるべくファンに良いところを見てもらえるように」と殊勝な気持ちを語った。

 開催コースは07年サントリーオープン、昨年大会と2度制した好相性。今季3勝目、初の賞金王へ、谷原はプレーでおとこ気を示し、ファンの心を震わせる。(松岡祐司)

 

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