総務省は、携帯大手3社が格安SIM業者に回線を貸す際の接続料を下げるよう求める。大手で買った端末で他社回線を使えるようになるまでの「SIMロック」期間も、いまの6カ月から短縮させる。7日の有識者会議で示し、年内にも改める方針だ。週末限定で端末を値引くなどの販売方法も改めるよう求める。

 格安SIM業者を後押しし、大手を含めた通信料金水準を下げる狙い。接続料はかかった原価と過去の利益などを元に決めるが、ソフトバンクは大型買収による利益増で割高になっているとみられる。最も安いNTTドコモと約1・5倍の差があり、総務省は算定方法を見直す。

 格安SIMへの乗り換えを妨げている「SIMロック」期間では、すでにソフトバンクが4カ月間に縮める方針だ。ドコモは自社回線を使う格安業者への乗り換えにはロックをかけていない。(藤崎麻里)