韓国 現職大統領に対する捜査の行方に注目11月5日 4時10分

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韓国のパク・クネ（朴槿恵）大統領は、知人の女性実業家が職権乱用の共犯などの疑いで逮捕されたことを受けて、４日、改めて国民に謝罪したうえで、みずからも検察の捜査に応じる考えを明らかにし、現職大統領に対する初めての捜査がいつ、どのような形で行われるのかに注目が集まっています。

韓国のパク・クネ大統領は、４０年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル（崔順実）容疑者が、大統領府が設立に関与したとされる２つの財団をめぐる事件で職権乱用の共犯と詐欺未遂の疑いで逮捕されたことを受けて、４日に談話を発表し、改めて国民に謝罪したうえで、必要であればみずからも検察の捜査に応じる考えを明らかにしました。
チェ容疑者に対しては、大統領から政府の内部資料を受け取って国政に介入した疑惑でも捜査が本格化していて、チェ容疑者に公務上の秘密を漏えいした疑いで、パク大統領の側近の前秘書官が、３日、身柄を拘束されています。
このため、パク大統領からの指示があったのかどうかが焦点となっていて、現職大統領に対する初めての捜査がいつ、どのような形で行われるのかに注目が集まっています。
一方、パク大統領は、野党に近い人物を新しい首相に起用することで、残る１年３か月の任期を全うしたい考えで、与党・セヌリ党に所属する国会議員１２９人全員が、大統領の談話発表のあと、国会内で一斉に頭を下げ、「独断に陥らず、野党と意思疎通していく」として、野党側に協力を呼びかけました。
しかし、最大野党「共に民主党」は、大統領の謝罪は不十分だったと厳しく批判して、国政運営から手を引くよう求めるなど、歩み寄る姿勢は見せておらず、事態打開のめどは依然として立っていません。