TPP議案 衆院特別委の可決受け 与野党攻防へ

TPP議案 衆院特別委の可決受け 与野党攻防へ
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TPPの国会承認を求める議案と関連法案は、4日、衆議院の特別委員会で、民進党などが抗議する中、採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会の賛成で可決されました。自民・公明両党は、来週8日に衆議院を通過させたいとしているのに対し、民進党は、山本農林水産大臣の不信任決議案の提出も視野に入れて対決姿勢を強める構えで、与野党の攻防が展開される見通しです。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案は、4日、衆議院の特別委員会で、山本農林水産大臣の一連の発言に反発を強める民進党と共産党が激しく抗議する中、採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会の賛成で可決されました。
これを受けて、自民・公明両党は、週明けから民進党との調整を進め、8日に衆議院を通過させたうえで、今の国会での承認に向けて、参議院での審議を急ぐとともに、今月30日までの国会の会期の延長も視野に入れて対応する方針です。
これに対して、民進党など野党4党は、「特別委員会での不正常な状況での強行採決は認められない」として、大島衆議院議長に対し、本会議で採決を行わないよう申し入れました。
また、民進党は、蓮舫代表が「山本大臣の出処進退は、みずから判断するのがいちばんだと思うが、適任だという理由が見つからない。山本大臣に対する不信任決議案の提出は相当リアルだ」と述べるなど、山本農林水産大臣の不信任決議案の提出も視野に入れて対決姿勢を強める構えです。
与党内からは「野党との対立を解消するための材料が見当たらない」という声も出るなど、対立解消の見通しは立っておらず、来週、与野党の攻防が展開される見通しです。