韓国検察 パク大統領側近を秘密漏えい容疑で拘束11月4日 17時23分

韓国の検察は、パク・クネ（朴槿恵）大統領の知人のチェ・スンシル（崔順実）容疑者に公務上の秘密を漏えいした疑いで、大統領府の秘書官を務めていたパク大統領の側近の身柄を拘束し、大統領からの指示があったのかどうかや、具体的にどのような資料が渡っていたのかを中心に捜査を進めることにしています。

韓国の検察は、パク・クネ大統領の知人の女性実業家で、職権乱用の共犯と詐欺未遂の疑いで逮捕されたチェ・スンシル容疑者が、大統領から演説の草稿や政府の内部資料を受け取って国政に介入した疑惑をめぐっても捜査を続けています。

検察が４日、発表したところによりますと、パク大統領の側近の一人、チョン・ホソン前秘書官が、チェ容疑者に公務上の秘密を漏えいした疑いで、３日夜、身柄を拘束されたということです。チョン氏は、パク大統領が国会議員だった時代から秘書を務め、大統領府でパク大統領に報告される政府の内部資料を取り扱っていたとされ、疑惑解明の鍵を握る人物だと見られています。
検察は先月、チョン氏の自宅を捜索したほか、大統領府から任意で提出を受けた資料を基に捜査を行っていて、容疑が固まりしだい、裁判所にチョン氏の逮捕状を請求する方針です。

検察は、パク大統領からの指示があったのかどうかや、具体的にどのような資料がチェ容疑者に渡っていたのかを中心に捜査を進めることにしています。

一方、検察は、チェ容疑者と共謀して企業に圧力をかけ、大統領府が設立に関与した財団に資金を拠出させた職権乱用などの疑いで、身柄を拘束して調べている大統領の最側近の１人、アン・ジョンボム（安鍾範）前首席秘書官について、４日午後、裁判所に逮捕状を請求しました。