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【ゴルフ】

復活の秋!!藤田、3打差6位の好発進

2016年11月4日 紙面から

第1日、1番でティーオフする藤田寛之。3アンダーで6位につけた=総武CC総武で

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◇平和PGM選手権<第1日>

 ▽3日、千葉県印西市、総武CC総武C(7214ヤード、パー70)▽晴れ、15・8度、北北東2・7メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽96選手(うちアマ6人)▽観衆3561人

 藤田寛之(47)=葛城GC=が4バーディー、1ボギーの67で回り、首位と3打差の6位と好発進した。今季はトップ10入りがわずか1度。賞金ランキング40位と低迷する中、2シーズンぶりの復活星を狙う。W・J・リー(オーストラリア)が64で回って単独首位に立ち、今平周吾(24)=レオパレスリゾートグアム、冨山聡(38)=大和証券=ら4人が2打差で続いた。

 藤田の言葉を借りるならば、「良いスコアが出るときはこんな感じですよね」。ショットの安定感は群を抜き、パーオン率は83・33%(2位)。パッティングでは8番で6メートル、9番はグリーン段下から8メートルを沈めてバーディーを奪った。危機を迎えた10番では4メートルをねじ込んでパーセーブした。喜びこそ控えめだが、ここぞのプレーはやはり力強かった。

 好スコアとは裏腹に、その脳裏は心配の種で埋め尽くされていた。今季21戦のうち、トップ10入りはたった1度。ミスにミスを重ね、悪循環から抜け出せない。ツアー通算18勝、2012年の賞金王はメロメロの状態だ。幸先のいい船出にもかかわらず、「(調子は)良いとも、普通とも言えない。普通とも言いたくないけど、悪いとも思いたくない。悩んでいる人の特徴なんじゃないですか」と、胸中は複雑なままだった。

 ただ、意地もある。プライドだってある。「練習はうそをつかない」という信念を貫き、夕闇が迫る練習場にはいつも藤田がいる。そこで試行錯誤を繰り返すのは、「もっとうまくなりたいから」。向上心は衰えるどころか、燃え盛っている。

 ツアー優勝者とランク上位者ら30人で争われる最終戦「日本シリーズJT杯」(12月1日開幕、東京よみうりCC)への出場にも望みをつなぐため、「トップ10、トップ5に行かないと」と藤田。ベテランの収穫の秋は、まさにこれからだ。 (松岡祐司)

 

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