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【首都スポ】

大学サッカー 来季、横浜M入りの日体大・高野遼 リーグ王者の明大倒してインカレV

2016年11月4日 紙面から

日体大のシンボルマスコットであるライオン像前で、さわやかな笑顔を見せる高野遼=横浜市青葉区の日体大健志台キャンパスで(神代雅夫撮影)

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 大学サッカー界の注目選手のひとり、J1横浜Mへの来季加入が内定している日体大DF高野遼(4年・横浜Mユース)に話を聞く。日体大は、第90回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)で復帰1年目ながらも現在3位と、躍進のシーズンを送る。第5節まで1分け4敗と開幕当初は苦しんだが、8月の総理大臣杯全日本大学トーナメントでベスト4入りしたことなどがきっかけとなって浮上してきた。35年ぶりとなる全日本大学選手権(インカレ)出場が決まるのも間近。高野は自身の数字には不満が残るものの、不可欠の主軸としてチームをけん引している。

 (取材・構成、関孝伸)

◆前半戦苦闘

 −高野選手はスピードを生かした攻撃参加を最大の武器とする左サイドバックです。利き足である左は、アシストはもちろんのこと、強烈なシュートも生み出します。去年は2部で2得点10アシストを記録しました。1部の今年は現在1得点3アシストです。今季の数字には自分自身で物足りなさを感じていることと思います

 高野「1部と2部ではレベルが違いますけど、それでももちろん、納得できる数字ではありません。今季は前半戦のプレーが良くありませんでした。チームの状況が苦しかったりした中で、自分の特長を出せませんでした。守備の時間が去年よりも増えて、クロスや攻め上がりのチャンスが減りました。自分のプレーが警戒されているとも感じます。でも、チャンスが少なくても結果を残さなければいけませんでした。アシストで言えば、自分のクロスの質に問題があるから少ないんです。クロスの回数が減った分、少ない1本1本を味方にしっかりと合わせないといけません」

 −リーグ前半戦の最中は、特別指定選手として登録されている横浜Mとのかけ持ちでプレーしていました。かけ持ちは大変だったのではありませんか

 「正直、体があんまり動かないときもありました。こんなんじゃダメだと思って、少し悩んだりもしたんです。でも、夏の総理大臣杯あたりから自分のキレを少しずつ取り戻して、ゆとりをもってプレーできるようになっていきました。最近はゴールに絡むプレーを徐々に出せるようになっています。シーズンは残り少ないですけど、インカレも含めて、自分の持ち味をしっかりと出していきたいと思います」

 −プロの世界で最も学んできたことは何ですか

 「プロは大人のサッカーをするんだなということを一番感じました。頭を使って判断してプレーしないとダメで、感覚だけでは難しいと思いました。あとはプレーの質です。例えば、少しでも(パスが)ズレてミスしたりすると流れが変わってしまったりもするので、一つ一つのプレーを大切にしなければいけないと感じました。そういう部分の意識が高くなった中で、ここ数試合、自分の成長を実感しています。前よりも意欲的になって、それがいいプレーにつながっているんじゃないかと思います」

 −インカレ出場がほぼ確実になっています。インカレに向けての抱負を聞かせてください

 「リーグ戦で2位になってインカレでは日本一になるのが目標です。総理大臣杯ではベスト4まで行きましたけど、そこで負けてすごく悔しかったので、インカレでは優勝したいです。自分はチームの勝利のために守備も頑張ります。アシストができれば一番いいですけど、その前の起点になるとか、そういうところでもチームに貢献したいです。前は自分の数字にもこだわっていました。でも、今はチームが勝てば、それでいいんです。(総理大臣杯と関東大学1部で優勝して)3冠を狙っている明治に立ち向かえるのは日体だろうと思っています。明治を倒したいですし、それなりの自信をもっています」

 −最後にプロ入り後の目標も教えてください

 「まずは試合に早く出られるようになることです。課題(となる穴)を今のうちから徐々に埋めていきたいと思っています。将来は、日本人ですから、日本代表になるのが一番の目標です」

    ◇

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