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たぱぞうの米国株投資

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日本の家電業界に求められるイノベーティブな商品

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日本の家電メーカーの苦境の原因をテレビリモコンから探る

 日本の家電メーカーから画期的な商品が出なくなって久しいです。高付加価値を追求する姿勢は伝わりますが、複雑で分かりにくくなっている傾向にあります。

 

 例えば家電リモコンのボタンが多すぎます。日本の家電のボタンの多さに慣れてしまった面もあるので、「こんなもんか」と思っていました。

 しかし、そうではないということがわかりました。先日アマゾンプライムに入り、fireTVを購入しました。

 

 ボタンのシンプルさ、分かりやすさに驚きました。

f:id:tapazou:20161101230040p:plain

 両脇はテレビとDVDレコーダのリモコンです。下の部分はメーカー名が入っているので画像を切りましたが、どこのメーカーもこんな感じでボタンが並びまくっているのではないでしょうかね。

 

 真ん中がFireTVのリモコンです。たったこれだけです。

 

 そういえば、ipodが出たころもボタン1つしかなくて話題になりました。ipodもアメリカ企業アップルの製品で、一気にウォークマンが廃れる原因になりました。

 

 音質ははるかにウォークマンのほうが良いと言われていたにも関わらずです。ipodは、ガラケーをたちどころに駆逐することになるiphoneへとつながる製品でした。

 

 アンドロイドに至っては画面操作に関わるボタンは1つもありません。

 

 操作のしやすさ、ボタンの少なさは共通するところです。

 

 FireTVのリモコンも基本は真ん中の丸いところで選択したり、決定したりするので、殆ど操作に迷うことがありません。そして、分厚い説明書もありません。ネット全盛の今、説明書なんかネットで調べれば解決しますよね。

親切心が裏目になっていないか

 ボタンが多いのは、手元で操作がしやすいようにという配慮だと思います。しかし、結果として文字が小さく、逆に一覧性に乏しいため見にくいです。そして、目線はテレビ画面を向いているのでいちいち目線をリモコンに落とさなくてはいけません。操作しにくいです。

 

 その点、FireTVのリモコンは常に画面を見ながら操作できるので簡単です。

 

 説明書が分厚いのは、インターネットが得意でない人がいつでも手元で確認できるようにという配慮だと思います。しかし、日本の狭い家屋事情が何冊も説明書をとっておくことは許しませんし、何冊もある中から探すのは面倒です。欲しい情報を検索するのならば、文字を打ち込んで調べるほうが目次に勝ります。

 

 これは、インターネットが十分に使えない層を気にしてこのようにしているのでしょう。世界中の家電製品を購入する層の殆どはインターネットを使える環境にあることを忘れているかのようです。

 

 結果として、世界戦略で太刀打ちできない製品を多々出している気がします。日本ならではの親切心から、丁寧で几帳面な説明書とボタン配列をした家電を出していますが、裏目となっていないでしょうか。

 

 これは白物家電全般にも当てはまります。

日本のモノづくりは何かがズレ始めている

 日本のモノづくりは何かがズレ始めている気がします。

www.americakabu.com

  ここでも書きましたが、とにかく要らない機能と分かりにくい操作が大問題です。これって私だけですかね。

 

 日本経済活性化のためにイノベーションが必要なことは間違いありません。

 

 かつてのソニーのウォークマンのように、21世紀のアップルのiphoneのように、世界の若い購買層に訴えるような製品づくりを目指していかないと時代をけん引するような製品は生まれません。ダイソンの掃除機やルンバなどもインパクトありましたね。

 

 日本国内の平均年齢はすでに46歳です。アラウンド46歳向け、あるいはそれ以上の年齢を対象とした製品を作ることに情熱を傾けているように見えます。確かに国内市場で勝つならば、団塊世代と団塊ジュニア世代は外せません。しかし、世界の平均年齢はもっと若いのです。

 

 若い購買層を対象にしないと世界で勝てません。

 

 社内の若い人に若い発想で仕事を任せ、製品化したほうがよいでしょう。上の世代が時代閉塞の現状を招いてはいないでしょうか。

 

 「ネットの使えないユーザーがいる」「こんなもんユーザーにはわからない」「著作権がー」などと言って社内で若者のアイデアとやる気を潰してはいけません。

 

 製造業というのは、タバコやアルコールと違って、良いもの、同じものを作り続ければよいというものではありません。常にイノベーションが必要な過酷な業界です。○○はこうするものだ、という頑固さは企業生命を縮めます。

 

 日本の家電メーカーの将来を考えると心配になります。

 

 三洋電機が無くなり、シャープがホンハイ傘下になり、東芝が会計操作で赤字が明るみになり、パナソニックの子会社がプラズマディスプレイで5000億の赤字清算になる。これが現実なのです。

 

 安価な白物はすでに海外メーカーが安い賃金で実現しています。機能がシンプルなぶん、差別化はブランドぐらいしかありません。日本メーカーは高付加価値の創造性で勝負するのか、価格で勝負するのか、どっちつかずになっています。

 

 そして、高付加価値の方向性がリモコンでみると分かるようにズレています。既存の製品を単に複雑化すること、それは高付加価値でイノベーティブな製品づくりとは違います。イノベーティブな製品とは誰もがすぐに使えるシンプルなものです。発想が今までになく、生活を向上させるものです。

アマゾンプライム、FireTVが快適すぎる。こういうのをイノベーション、時代を変える製品と言うのではないか。

 創造性ある画期的な家電としてFireTVがあります。一言でいうと素晴らしいです。アマゾンプライムに入って、FireTVを視聴するためのFireTVボックスか、FireTV Stickを買えば利用できます。

 

 最新作ではないですがいつでも好きな映画が見られますし、好きな音楽が聞けます。ディスカバリーやyoutubeなども見放題です。youtubeはテレビで見ると高画質で見られるのがあるのですね。知りませんでした。FireTVは当然4K対応です。

 

 すべて見たいコンテンツは検索をかければ一発で見られます。わざわざ予約したり、探したり、店まで行ったりする必要がありません。というより、コンテンツが多すぎて、私も利用しきれていません。

 

 このFireTVは十分イノベーティブな製品だと私は思います。こういう商品を開発できたらうれしいですね。オンデマンドがようやく実現した気持ちです。

 

 月々1000円なら解約しますが、今のところアマゾンプライムは年間4000円もしません。1日10円ちょっとと考えると安いと思います。レンタルCD&ビデオショップはいよいよ業態を見直す時期かもしれません。

 

 アマゾンプライム会員は、かつてヤフープライム会員に知らぬ間に入って非常に困った記憶があったので警戒していました。しかし、質が全然違いますね。

 

 ヤフープライムが既存の無料サービスをいきなりこっそり有料化しただけでメリットが見えにくかったのに対し、アマゾンプライムは費用対効果が十分にあります。同じプライムでも全く違います。

 

 集客段階なので安いのは承知ですが、今後の値上げを警戒しつつ利用しています。

Amazon Fire TV

Amazon Fire TV

 

  私が持っているFireTVがこれです。1万円ちょっとします。

 

 廉価版で

Fire TV Stick

Fire TV Stick

 

  FireTV Stickというのがあります。5000円しないぐらいの値段です。

 FireTVとFireTV Stickでは値段と安定感が違うという話ですが、私は安定感を求めてボックスタイプにしました。プライムでおよそ年間4000円、FireTVボックスでおよそ12000円でした。FireTVボックスの出費は購入時のみです。

 

 出費を抑えている私には珍しい高額な買い物です。身の回りで使っている人がいないし、使い方もいまいちわからない、そもそもテレビを見ない、こんな私でも重宝しています。

 

 日本発でこのようなイノベーティブな商品が出てきてほしいと思います。