はじめに
ドラクエのスライム。
日本のRPGの敵キャラで最も知られているモンスターのひとつである。
ドラゴンクエストシリーズのマスコット的存在であり、
シリーズ及び関連作品には必ずこのスライムが登場している。
そもそも、スライムはアメーバ状のどろどろしたモンスターであった。
こんなイメージ。
第1作『ドラゴンクエスト』の制作時に、
キャラクターデザインを担当した鳥山明が、
「どろどろしたものはデザインしにくい!!」
という理由から、
現在のタマネギ型の親しみ易いデザインとなったのだ。
こいつ。
アメーバ状のどろどろしたモンスターから
タマネギ型のモンスターになるにあたって、
目と口が付け加えられることになったのであるが、
そのデザインにあたっては、様々な案があったと考えられる。
そこで今回は、目のデザインに注目して、
様々な目のデザインをスライムに当てはめてみることで、
スライムのデザインの検討をすることを目的とする。
検討方法
まず、普通のスライムを用意する。
その普通のスライムの目のデザインのみを変更させる。
目のデザインについて、
デザインの統一感を図るために、
鳥山明がデザインを行ったキャラクターの目を用いる。
以下の文献を参考にした。
鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ (愛蔵版コミックス)
- 作者: 鳥山明
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/05/27
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スライムのデザインの検討にあたっては、
可愛さ:マスコットとしての親しみやすさ
シンプルさ:ドットで表現できる分かりやすさ
強さ:敵キャラとしての戦闘力
不気味さ:敵キャラとしての恐怖感
統一感:全体としての統一感
の観点から5段階で評価した。
結果
1. 目が点のスライム
目のデザイン
全体像
評価
目が点だけで描かれたデザイン。
非常にシンプル。
ドットの表現は非常に楽だと考えられる。
しかし、あまりに弱そう。
それに、ポケモンのメタモンで見たようなデザイン。
どこかありふれていて、マスコットたりえない。
2. 主人公っぽいスライム
目のデザイン
全体像
評価
主人公の勇者によくある目。
結構バランスが良いと思われるが、
敵キャラとしての要素が不足しているのが惜しい。
3. 目が線スライム
目のデザイン
全体像
評価
目が線だけで描かれたデザイン。
これもシンプル。
しかし、笑っているようで、
非常に人懐っこい感じがする。
すぐ仲間になりそう。
敵という感じではない。
4. にらみつけるスライム
目のデザイン
全体像
評価
ドラクエ8のヤンガスを参考にした目のデザイン。
敵としてなかなか強そう。
どんどん物理攻撃で殴ってきそう。
しかし、可愛くない。
5. 青年勇者っぽいスライム
目のデザイン
全体像
評価
大人の主人公やイケメンっぽいキャラクターに使用されている目のデザイン。
少しシンプルさには欠けるが、なかなか強敵っぽい。
しかし、こいつも可愛くない。
6. 女性キャラっぽいスライム
目のデザイン
全体像
評価
デザインのバランスをミスっている感じがある。
すこしキモイ。
何でもいいから目を当てはめればいいものではないようだ。
バランスの重要性がこの例からわかる。
7. 女性キャラっぽいスライム(その2)
目のデザイン
全体像
評価
デザインのバランスを修正した。
目をキラキラさせている。
あまり殴りたくない。
敵としての要素が不足している。
8. 強敵っぽいスライム
目のデザイン
全体像
評価
りゅうおうの目を参考にしてみた。
青年勇者っぽいスライムよりも強敵感が増している。
補助魔法をかけるなど、いやらしい攻撃をしてきそう。
9. 笑うスライム
目のデザイン
全体像
評価
微笑むスライム。
いつでも笑っているようで、
なんだか不気味な感じがする。
10. 糸目スライム
目のデザイン
全体像
評価
眠っているようなスライム。
ポケモンのカビゴンみたいな感じ。
全体的にあっさりしすぎて、
特徴がなさすぎる。
11. あのスライム
目のデザイン
全体像
評価
いろいろ試してみたが、
やっぱりこいつがベスト・オブ・スライム!
結論
あのスライムのデザインがやっぱり至高。
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