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【プロ野球】

巨人、メリット大の複数トレード 大田&公文⇔ハムの吉川&石川慎

2016年11月3日 紙面から

トレードでの移籍が決まった日本ハムの吉川(右)と、巨人の大田(左)

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 2012年のMVP左腕を含む電撃トレードが成立した。日本ハムの吉川光夫投手(28)と石川慎吾外野手(23)、巨人の大田泰示外野手(26)と公文克彦投手(24)の2対2の交換トレードが成立、2日、両球団から発表された。背番号は吉川光は「21」、石川は「49」に決まった。

 由伸体制で2年連続のV逸は許されない。巨人が12年に14勝を挙げた吉川光の獲得に成功した。2対2の電撃トレード。1軍では芽が出ていない大田と公文でMVP左腕と若手有望株の石川慎を手に入れた。

 球団事務所で取材に応じた堤GMは満面の笑みで即答した。「先発の補強です。ウチの中に入れば、ローテーションに入ると期待している。彼の力を出せば、普通に結果はついてくる」。

 今季はエース菅野が白星に恵まれず、自己ワーストの9勝止まり。右股関節を手術した左腕・杉内は、1軍登板なし、マイコラスも右肩痛を訴えて出遅れるなど相変わらず計算が立たない。実績のある先発投手の獲得は補強ポイントの1つ。今季も7勝をマークし、球界屈指の球威を誇る吉川光は願ってもない“大駒”だった。

 出血も覚悟の上だ。大田はドラフト1位で入団して8年が経過した“未完の大器”。球団内には依然として潜在能力を評価する声があり、堤GMも「彼を出すことにはいろいろな意見があった」と苦渋の決断だったことを強調した。

 とはいえ、1軍で結果を残せなかった大田と公文で実績十分の左腕を獲得できたことは、メリットの方が大きい。高卒5年目の石川慎も13年に2軍で14本塁打をマークした長距離砲。巨人にとっては非の打ちどころのない補強だ。

 手は着々と打つ。次はFA戦線。この日、ソフトバンクの森福が権利行使の決意を固めたことを受け、本格的な調査を開始。さらに、DeNAの山口にも関心を示している。覇権奪回に向け、あらゆる可能性を探っていく。 (井上学)

 

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