無駄な力を入れることなく、福がテンポよく投げ込む。近藤投手コーチが右手でOKサインを連発するほど、直球は低めに決まっていった。
「7割ぐらいの力で投げている。思い切り投げて棒球よりも、7割ぐらいでいい球がいけば打者も打ちづらいと思う」
ルーキーイヤーは27試合で43イニング1/3を投げて1勝2敗、防御率4・78で終えた。がむしゃらさが売りだが、時に制球を乱すこともあった。その解決策の一つとしてたどり着いた。この日はブルペンで直球を中心に78球。球のキレだけではなく、癖の解消にももってこいだ。
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