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【グランパス】

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湘南に敗れJ2降格が決まり厳しい表情の名古屋・闘莉王=パロマ瑞穂スタジアムで(中森麻未撮影)

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湘南に敗れJ2降格が決まり厳しい表情の名古屋・闘莉王=パロマ瑞穂スタジアムで(中森麻未撮影)

 16位の名古屋グランパスは湘南と対戦し、1−3で敗れてクラブ史上初のJ2降格が決まった。4クラブに降格の可能性があるなか、グランパスはすでに降格が決まっていた17位の湘南に圧倒された。観戦したクラブ会長でトヨタ自動車の豊田章男社長(60)はフロントを含めたクラブ全体の抜本的なやり直しと、スポンサー料など支援体制の見直しを明言。来季はクラブ再生を至上命令としつつ、J1復帰を目指す。 澄み渡る秋空に吸い込まれるかのように、静寂の中でそのホイッスルは鳴った。誰もが残酷な現実を受け止めるためのしばしの時間が過ぎると、幾多の歴史を紡いできた瑞穂に悲しみの波が広がっていく。顔を覆い、頭を抱えるサポーターたち。その姿に楢崎は整列できずに泣き崩れ、田口は涙をためながら必死に温かい拍手を受け止めた。 Jリーグ発足時の10クラブのうち、鹿島、横浜M、名古屋だけが死守し続けていたJ1の座。しかし24年目の陥落は必然の結末でもあった。フロントは指導未経験の小倉隆史前監督をGM兼任でかつぎあげたが、指導力、選手編成ともに未熟。久米社長が「もっと早く辞めさせていれば…」と悔やんだように、クラブワーストの17試合連続未勝利で降格圏にどっぷり漬かる前に、監督交代を決断できなかった。 それでも8月下旬にジュロブスキー監督が就任し引退状態だった闘莉王を呼び戻してからは3勝1分け1敗とV字回復。勝ち点差「7」をはね返して一時は残留圏内に浮上したが、ラスト3試合は重圧に押しつぶされるように再び沈んだ。 15位新潟との差は得失点差「4」。年間通じて勝ち点をあと「1」積み上げていれば、残留だった。だがその1ポイントの差を、クラブに関わるすべての人間が重く受け止めなければならない。そう喝破したのは豊田会長だった。トヨタ本社の仕事を切り上げ試合途中に駆けつけた総帥は、来賓1人1人に丁寧に頭を下げた後で、その思いを報道陣に激白した。(11月4日)

 

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