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 東京都江東区の豊洲市場は、予定通りなら7日開場のはずだった。だが1日、記者が入ったマグロ用冷凍庫に魚はなかった。733平方メートルと体育館ほどの空間ががらんと広がるだけだった。

 11月開場を控え、8月下旬から冷やし込んだ庫温は零下60度。歩けば床を覆う真っ白な霜がサクサクつぶれる。まつげも凍る。

 「築地を継承し世界一をめざす魚市場だから、世界最高の冷蔵庫を作った」。水産卸売場棟横にある、マグロ用冷凍庫を含む高さ42メートルの「豊洲冷蔵庫」新設に70億円をかけた、水産卸ホウスイ(東京都中央区)の中島廣専務(68)は言う。

 設備が結露で壊れるため、電源はもう落とせない。電気代は月300万円。都に払う土地代も月300万円。従業員も10人ほど新たに雇った。負担がずしりと経営にのしかかる。

 魚を入れる日は見通せない。「…

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