チャ氏が現政権で得た役職の中に「文化隆盛委員」がある。今年の釜山国際映画祭の組織委員長を務めたキム・ドンホ氏が初代委員長を、世宗文化会館の初代理事長のピョ・ジェスン氏が2代目委員長をそれぞれ務めた大統領文化諮問委員会だ。1期目の後半にしばし委員に就いた小説家のイ・インファ梨花女子大教授は「会議に初めて参加した瞬間、私は脇役なのだと気付いた」と語っている。女優のパク・チョンジャ氏、俳優のアン・ソンギ氏、バイオリニストのチョン・ギョンファ氏といった純粋な芸能者たちを「脇役」に、チャ・ウンテク氏らは文化の名で1800億ウォンという予算を動かしていたのだ。
文化体育観光部の設立以来、ここ最近のように長官と次官の全てが外部者だったことは一度もなかった。崔氏とチャ氏の権力を笠に着た金鍾徳(キム・ジョンドク)前長官、キム・ジョン前次官、金尚律(キム・サンリュル)前教育文化首席秘書官、ソン・ソンガク前韓国コンテンツ振興院長…。辞表を書いて行方をくらませたソン氏をめぐっては、広告会社を手に入れるため、その経営者を「葬り去る」などと脅迫したとの報道まで出ている。
「ナンバー3」よりも劣る4流、5流たちは、「文化」さえ掲げれば万事が都合良く運ぶと考えたのだろうか。「検事チェ・ミンシク」の名台詞には、こんなものもある。「お前がこの先何をするつもりでも、やめておけ」
文化に罪はない。あなたたちに罪があるのだ。