視界ゼロの韓国企業、来年の投資計画立てられず

 新たな飛躍に向けた韓国産業界の課題(複数回答)では、「思い切った規制改革」(18社)、「産業構造調整」(16社)との指摘が目立った。また、経済再生のために政府に望むこと(複数回答)としては、半数以上の16社が「規制緩和」を挙げ、「新成長動力の育成」(12社)、「内需活性化」(11社)が続いた。

 企業は今後の経済見通しについても悲観的だった。世界経済の回復時期について、24社が「2019年以降」と答えた。「来年」との回答は1社のみだった。来年の韓国の経済成長率については、「2.5%以下」との回答が21社、うち「2%以下」との回答も8社あった。韓国銀行が示した来年に経済成長率予測値(2.8%)を上回る成長を予想したのは3社だった。

 来年の経営方針としては、「競争力強化に向けた事業再編」(11社)、「シェアの維持」(4社)、「堅実経営確保」(4社)など安定志向の回答が目立った。「新事業発掘による成長」との回答は7社だった。韓国経済研究院のペ・サングン副院長は「既存の主力企業が軒並み成長の限界に直面する中、規制改革で新たな事業機会を模索できる環境をつくってもらいたいという企業の要求が強い」と指摘した。

李性勲(イ・ソンフン)記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 視界ゼロの韓国企業、来年の投資計画立てられず

right

関連ニュース