将棋の二上達也九段死去、羽生3冠の師匠 

2016年11月4日15時31分  スポーツ報知

 日本将棋連盟は4日、二上達也九段が11月1日午後7時頃に肺炎のため茨城・牛久市内の病院で死去したと発表した。84歳だった。通夜と告別式は3日に親族と弟子のみで執り行った。

 二上氏は北海道出身。1949年に17歳でアマ名人戦の北海道代表となり、50年に渡辺東一名誉九段門下で奨励会に入門し、同年四段。56年に八段、73年に九段。90年3月に引退した。タイトル戦は26回登場し、獲得は王将1、棋聖4の合計5期。

 81年から将棋連盟副会長。89年から2003年まで同会長を務めた。92年に紫綬褒章、02年に勲四等旭日小綬章を受けた。弟子に羽生善治三冠、瀬戸博晴七段がいる。

 谷川浩司日本将棋連盟会長は「昭和を代表する名棋士として、私も十局程度教えていただきました。40代後半に棋聖戦で米長、中原、加藤一の3先生に3連覇されたことはすごく印象に残っています。連盟会長も長く務められ、将棋界の発展にご尽力されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。

 また、弟子の羽生三冠は「師匠として将棋連盟会長としていつも大きな存在でした。将棋界に残していただいたものを大切につないでいきたいと思います」とした。

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