小池都知事、IOCに苦言…東京五輪開催経費協議が非公開

2016年11月3日6時0分  スポーツ報知
  • 福島県南相馬市内で地元の米を使ったおにぎりを試食する小池百合子都知事

 東京都の小池百合子知事(64)は2日、視察先の福島県で取材に応じ、2020年東京五輪・パラリンピックの開催経費見直しを協議する国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委員会、東京都、政府の4者による作業部会が非公開で行われていることについて、「本当は情報公開すべき」と苦言を呈した。

 1日から3日まで開催される作業部会は事実上、IOCの主導で組織委のある都心のビルで行われている。2日目のこの日の会合では、開催費用を検証した都の調査チームが、水泳会場についての見直し案を説明した。

 小池氏は10月、バッハIOC会長と会談した際、会合について「情報公開してほしい」と訴えたが、無視される形となった。自身の信条に反したマスコミ完全シャットアウトで行われるやり方に対して「先方(IOC)のある話なのでこのようになった」と皮肉たっぷりに切り出し、「リオやロンドンは情報公開を徹底して国民と融合した。東京都が(会合の)主体になった場合は情報公開をベースにやる」と不満をぶちまけた。

 小池氏はこの日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島県沿岸部などを訪れ、県庁で内堀雅雄知事と会談。その後、五輪旗とパラリンピック旗を都外で初めて披露する「フラッグツアー」のイベントのあいさつで、「福島の皆さん、復興五輪という言葉があります。(都は)旗を持って、まさしく旗振り役を務めて参りたい」と、IOCをけん制するように語気を強めた。

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