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三笠宮さま「斂葬の儀」 皇太子ご夫妻ら参列

三笠宮さま「斂葬の儀」 皇太子ご夫妻ら
三笠宮さまの「斂葬の儀」に臨まれる皇太子ご夫妻。後ろは眞子さま、佳子さま
Photo By 共同 

 「大殿下」と周囲から慕われ、宮内庁に残る信頼できる記録上、皇族では最長寿の100歳で亡くなられた三笠宮さまの本葬に当たる儀式「斂葬の儀」が4日午前、東京都文京区大塚の豊島岡墓地で営まれた。皇太子ご夫妻をはじめとした皇族や、安倍晋三首相ら582人が参列し、故人に別れを告げた。

 喪主は妻百合子さま、喪主代理は長男の故寛仁親王の長女彬子さまが務めた。天皇、皇后両陛下は皇室の慣例にのっとり葬儀には参列せず、河相周夫侍従長らを使いとして送った。

 三笠宮さまが名誉総裁を務めた日本・トルコ協会の東園基政常任理事が一連の儀式を取り仕切る司祭長に就き、衣冠単姿で生前の功績をたたえる「祭詞」を読み上げた。両陛下の使いに続き、百合子さまは車いすでひつぎの前まで進み、立ち上がって玉串をささげて拝礼。続いて皇太子ご夫妻らも拝礼をした。一般の人の拝礼については午前と午後に計2回の機会が設けられ、彬子さまら皇族が見守る中、多くの人が頭を下げたり、手を合わせたりしていた。

 ひつぎを乗せた霊車は午前9時ごろ、港区元赤坂の赤坂御用地にある三笠宮邸を出発。百合子さまが乗った車なども続き、車列は皇居を半周するように、三宅坂から桜田門、祝田橋、皇居正面、一ツ橋を通って首都高速を利用する約11キロの経路を走行して豊島岡墓地へ入った。

 その後は徒歩列に変わり、霊車は両脇に並んだ福田康夫元首相らとともにゆっくりと移動。百合子さまのほか、皇族総代の秋篠宮ご夫妻や親族総代らが続いた。遺体は4日午後、新宿区の落合斎場で火葬された後、遺骨は午後の儀式「墓所の儀」で墓所内の石室に納められる。

 昭和天皇の末弟に当たる三笠宮さまは、1943年に南京の支那派遣軍総司令部に赴任。帰国後は大本営陸軍参謀などを務めた。戦後はオリエント史の研究者としても活動したが、今年5月に急性肺炎のため、東京都中央区の聖路加国際病院へ入院。10月27日になって心機能の低下が深刻化し、同日午前8時34分に心不全で亡くなった。

[ 2016年11月4日 13:36 ]

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