JR高崎線 約10時間不通 トラブルの原因調査

JR高崎線 約10時間不通 トラブルの原因調査
k10010755811_201611041703_201611041720.mp4
JR高崎線は信号システムの障害のため始発からおよそ10時間にわたって運転できなくなっていましたが、午後3時前に全線で運転を再開しました。
JR東日本によりますと4日朝、埼玉県内で信号システムの障害が発生し上尾駅と神保原駅の間を走る列車の情報が運行指令室で表示されなくなったということです。このため、高崎線が東京と高崎の間の上下線で、高崎線と東海道線を結ぶ湘南新宿ラインが前橋と小田原の上下線で始発からおよそ10時間にわたって運転できなくなっていました。

JR東日本が調べたところ埼玉県の北上尾駅の信号通信ケーブルが損傷していたほか、別の信号設備にも故障が見つかりました。

JRが復旧作業を進めた結果、高崎線は午後3時前に全線で運転を再開しました。

JR東日本はなぜケーブルが損傷したのかなど、トラブルの詳しい原因を調べています。

乗客「非常に困る」

午後3時ごろ、高崎線の運転が再開し、電車が到着すると乗客が続々と乗り込んでいました。また、駅のホームでは、乗客が電光掲示板を確認する様子もみられました。

朝の通勤時に新幹線の振り替え輸送を利用したという男性は「運転見合わせで午前11時からの会議に間に合わず、参加者に待ってもらいました。情報があまりなく困りました」と話していました。また、友人に会うため高崎市内の別の駅に向かうという女性は「運休をニュースで知ったので午前中の約束をこの時間までずらしました。運休は非常に困ります」と話していました。これから大宮駅近くで用事があるという会社員の男性は「高崎線の運転見合わせの回数は多すぎるように感じるので、何とかしてほしいです」と話していました。

JR上尾駅で運転再開のアナウンスを聞いた女子大学生は「授業には間に合いませんが、運転が再開されてよかったです」と話していました。また、別の女性は「子どもがこの駅を利用しているので心配で見にきました。運転が再開されたと聞いてひとまずほっとしています。JRにはこういうことがないようにしっかりとしてほしいです」と話していました。