昭和36年1月28日、伊藤晴雨は78年の生涯を閉じました。 生前晴雨は、「責め絵師」として一部の人の間で著名な存在で、反社会的な嗜好によりアウトローとして評価された人物でした。 このブログで伊藤晴雨を取り上げるのは、晴雨の実母が西村定中の妹乕(とら)であったことによります。 乕は、安政2年河内国丹南藩家老西村駒平定保の次女として生まれました。兄定中とは9才年下の妹となります。父定保は、万延元年に死去し、兄定中が跡目を相続いたしました。当時の西村家には、実母の壽目、叔母の菊、姉の千勢がいました。乕は、和漢の学を修め見事なお家流の書に秀でていました。武術では、小太刀、薙刀の妙手でもあったそうです。 旗本橋本大炊頭の次男貞次郎に嫁ぎ、明治15年に長男一(のちの晴雨)が生まれます。 貞次郎は、維新の際に屋敷を追われ、相次いで父母兄を失っています。その為、士族としての生活が送れず縁故を頼り彫金家として一家をなしていた尾崎一美に弟子入りし、彫金家としての職人の道を進んでおります。 晴雨は、子供のころは父の仕事の傍にいて、父の鏨の動くのを見るのを不思議そうに眺めいてたそうです。後年絵師となる下地が子供の心に植え込まれたのでしょう。また、11才の時に光琳派の絵師野沢提雨に絵を習い、13才の時に象牙彫刻家内藤亀次郎へ丁稚奉公にやられています。 その後の晴雨については、「伊藤晴雨自画自伝」(新潮社1996.12.20発行)に詳しく記されています。 我が家に伝わる伊藤晴雨は、「責め絵師」の晴雨だけではなく「江戸と東京 風俗野史」にみられる江戸風俗の大家であり、歌舞伎や芝居における時代考証家であり、最後の浮世絵師としての晴雨でした。 |
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タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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伊藤晴雨から検索辿り着きました。 |
かーくん 2015/04/24 20:47 |
かーくん様 伊藤晴雨の弟が、御祖父様でいらっしゃるとのこと、コメントありがとうございます。御祖父様は、もしかして伊藤順一郎様でしょうか。父より、晴雨には、同母弟信行の他に、異母弟順一郎氏がいらしたことは聞いておりました。父は、生前順一郎氏と懇意にさせていただいていたそうです。また、旗本橋本家の勇次郎(貞次郎?)の |
西村定継 2015/04/24 23:12 |
かんえいじのお墓は鶯谷から近いですが二つのお墓は徒歩10分ほどしか離れていないです。 |
かーくん 2015/04/25 02:19 |
父の話しではお寺の法事などで順一郎と橋本さんはよく話していたらしいです。 |
かーくん 2015/04/25 02:22 |
父の話しではお寺の法事などで順一郎と橋本さんはよく話していたらしいです。 |
かーくん 2015/04/25 02:24 |
ごめんなさい。なんか一気に書いたのが、文字数オーバーでコピーして分けてカキコミしたら、反映されるまでにタイムらぐがあって重複したりしてしまったようです。 |
かーくん 2015/04/25 02:36 |
かーくん様 |
西村定継 2015/04/25 06:28 |
1963の卒業写真だとまだ私は産まれていませんね。 |
かーくん 2015/04/26 12:12 |
今までは普通にカキコミしていましたが、こちらのブログに登録しました。 |
かーくん 2015/04/27 08:22 |
それと勇次郎と貞次郎について名前を私が勘違いしていたのは、橋本から養子に行った伊藤家の養父が勇次郎のようなので、名前が○次郎と似ているのもあり、あやふや覚えてしまっていたようです。 |
かーくん 2015/04/27 10:04 |
かーくんさん |
西村定継 2015/04/27 11:11 |
貞次郎が養子に来る以前の伊藤家については、なにも聞いたことがないです。 |
かーくん 2015/04/28 01:29 |
かーくん様 |
西村定継 2015/04/28 08:36 |
谷中のあたりをお父様と歩いたのですね。 |
かーくん 2015/04/28 13:56 |
今回こちらのブログで信行さんのことを詳しく知りました。 |
かーくん 2015/04/28 14:52 |
羽二重団子には、父と一緒にお邪魔したことがあります。おそらく前代のご当主だと思いますが、父とは日暮里小学校の同級生だったそうです。晴雨の『いろは引江戸と東京風俗野史』が手元にありますが、この出版記念会かなにかで谷中あたりを歩いたのかもしれません。私は、草加に住んでおります。谷中はよく散歩に訪れるコースです。一度伊藤家のお墓を探して谷中墓地を歩き回ったことがありますが、見つけられずに天王寺墓地と聞いていたので寺務所で尋ねましたがわかりませんでした。是非、ご案内いただければと思います。信行(櫟堂)とは、戦争中父も手紙のやり取りを続けていましたが、お会いすることは叶いませんでした。しかし、奥様の幸さんとはお亡くなりになられるまで何度か大阪に家族でお邪魔しています。そのため、奥様が残されていた櫟堂の遺品を僅かばかりですが受け継いでおります。ブログに掲載しました櫟堂についての情報は、この遺品を調べた中で判明したものです。櫟堂の住所録には、著名な文人らの名前が書き記されていました。 |
西村定継 2015/04/28 16:27 |
信行さんも文化人だったんですね。 |
かーくん 2015/04/28 20:25 |
仏壇の中に、順一郎が管理していた、戒名、没年月日、没年齢、俗名が書かれたものがあり、いまよく読んでみると、最初に貞次郎最後の妻らしき人物の名前、次に順一郎より4つ年上の伊藤姓の方の名前がありました。昭和20年3月10日なので東京大空襲で亡くなったと思われる。もしかしたら「財産を引きついだ兄」はこの方かもしれないですね。この方の名前はアルバムの紙には兄弟の所ではなく貞次郎の弟子のなかに後から書きたす形で書いてあるんですよね。ちなみに一つ年上の姉や、晴雨と信行のものも書いてありました。 |
かーくん 2015/04/29 01:20 |
かーくん様 |
西村定継 2015/04/29 18:58 |
西村さんにメッセージを送れないようですが、パソコンからログインしないと送れないのでしょうか?よく使い方がわかりません。ちなみにコメントは携帯から書いています。 |
かーくん 2015/04/29 20:43 |
父に聞きました。晴雨の葬儀には、順一郎、私の父、順一郎より9つ下の弟、も参列したとのことです。 |
かーくん 2015/04/30 23:53 |
おはようございます。 |
西村定継 2015/05/01 08:43 |
私もぜひお会いしたいです。こちらこそよろしくお願いします。 |
かーくん 2015/05/01 19:20 |
父にはこちらのブログのことは何日か前に伝えてあり、その時にブログの存在を喜んでいたのですが、杉浦さんの名前は伝えていなかったので、本日「杉浦大輔さんって知ってる?」と聞くと、おどろき目を見開いて「あぁぁ〜懐かしい名前だ。柔道の強い人だ」「家に出入りしていた」「おじいちゃんの友達だ」「(父より)5〜6才年上だったと思う。」私が「お父さんの5〜6才上ならおじいちゃんとはだいぶ年が離れているよね?友達なの?」と聞くと、「おじいちゃんを父の様に慕っていて仲がよかったよ」「詩吟が上手かった」「遊びに来た頻度は3ヶ月に一度くらい」などの話が聞けました。 |
かーくん 2015/05/01 19:25 |
父には、こちらのブログのことは何日か前に伝えてあり、その時にブログの存在をたいへん喜んでいたのですが、杉浦さんの名前は伝えていなかったので、本日「杉浦大輔さんって知ってる?」と聞くと、おどろき目を見開いて「あぁぁ〜懐かしい名前だ。柔道の強い人だ」「家に出入りしていた」「おじいちゃんの友達だ」「(父より)5〜6才年上だったと思う。」私が「お父さんの5〜6才上ならおじいちゃんとはだいぶ年が離れているよね?友達なの?」と聞くと、「おじいちゃんを父の様に慕っていて仲がよかったよ」「詩吟が上手かった」「遊びに来た頻度は3ヶ月に一度くらい」などの話が聞けました。 |
かーくん 2015/05/01 19:27 |
おはようございます。 |
西村定継 2015/05/02 07:49 |
明日、わかりました。10時に日暮里の北改札口を出て正面突き当たりの案内地図があるあたりはどうでしょうか? |
かーくん 2015/05/02 10:51 |
承知いたしました。 |
西村定継 2015/05/02 10:55 |
おはようございます。 |
西村定継 2015/05/03 09:52 |
今、諏訪神社前の自宅に着きました。 |
かーくん 2015/05/03 14:22 |
初めまして。ニックネームはでらといいます。よろしくお願いします。 |
でら 2016/06/11 20:05 |
はじめまして でらさん。 |
西村定継 2016/06/14 14:41 |
西村様 |
でら 2016/06/29 09:24 |
西村様 |
平石 2016/07/18 18:03 |
でら様 |
西村定継 2016/07/19 10:40 |
西村 様 |
平石 2016/07/19 14:13 |
お忙しいところご連絡ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。 |
西村様 2016/07/23 11:15 |
土井 民次郎さん多満さん子供 土井 昭子です。戦後 |
土井 隆義、菊誉です。はじめまして。 2016/10/29 01:40 |
土井隆義、菊譽さま メッセージありがとうございます。 伊藤順一郎さまのご子孫の方もこのブログをご覧いただいております。土井様について存知かもしれませんね。「伊藤晴雨幽霊画展」が江戸東京博物館で開催され、晴雨の画業があらためて見直されたこと嬉しく思っています。何度か足を運びましたが、多くの人が見てくださいました。 |
西村定継 2016/10/31 09:02 |
土井隆義、菊譽さま メッセージありがとうございます。 伊藤順一郎さまのご子孫の方もこのブログをご覧いただいております。土井様について存知かもしれませんね。「伊藤晴雨幽霊画展」が江戸東京博物館で開催され、晴雨の画業があらためて見直されたこと嬉しく思っています。何度か足を運びましたが、多くの人が見てくださいました。 |
西村定継 2016/10/31 09:03 |
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