バス運転中に「ポケモンGO」操作、回送中にガイドが撮影か
スマートフォンのゲーム、「ポケモンGO」を運転中に操作したことによる事故が全国で相次いでいます。今度はバスの運転手が走行中に操作していたことが明らかになりました。動画がインターネット上で拡散しています。
左手でハンドルを握り、右手でスマートフォンを操作しています。起動されているのは、今、何かと物議を醸している「ポケモンGO」です。映像は動画投稿サイトに掲載されたもので、映っているのはバスの運転手です。運転中にゲームをしていたのは、両備バス関西カンパニーの大阪支店で観光バスの運転手を務める41歳の男性でした。
4日午後、岡山市北区の両備グループが会見を開き、謝罪しました。
「もう皆さんには申し訳ないと。教育が行き届いていないということしかないと思います」(両備ホールディングス 阿部泰裕 専務)
先月31日、両備バスに「運転中にゲームを操作している映像がインターネットに掲載されている」といった電話があり、発覚しました。
両備グループによりますと、バスは10月上旬に大阪府内の中央環状線を走っていたものです。回送のため、客は乗っておらず、バスガイドが撮影したのではないかとみられています。
社内の調査に対してこの男性運転手は、「映像に映っているのは自分だ」と認めているということです。
「すごく怖いと思います。乗りたくないなと思いますね」(街の人)
「バスの運転手なんてもってのほかだな。職業運転手やったらいかんそれは」(街の人)
両備グループでは、運転中に携帯電話を使用しないよう、たびたび講習が開かれていたと関係者は話します。
「年間の中の講習で、そういうことはしたらいけませんというのは講習ありますよ。年1回いうか、2回ぐらい。僕らでも再雇用のときもあるし、年に1回は必ずあるし」(両備バスの運転手)
「たまたま事故がなかったからよかったものの、どうしてこんなことをするんかなと」(両備ホールディングス 阿部泰裕 専務)
両備グループは、この件が発覚した先月31日付で、バス内へのスマートフォンと携帯電話の持ち込みは、業務用も含め一切禁止すると通達しています。(04日18:03)