睡眠薬は主に下記の5種類に分類されます。
・ベンゾジアゼピン系
・非ベンゾシアゼピン系
・メラトニン受容体作動薬
・オレキシン受容体拮抗薬
バルビツール酸系は1950年代から使われ始めた一番古い睡眠薬ですが、効き目が強力で副作用(呼吸が減る。最悪の場合停止することも。)も強いため最近では使われることはありません。以下にバルビツール酸系の睡眠薬も揚げてありますがほとんど聞いたことないです。なんでも難治性の不眠症には使われることもあるそうですが、なんか日本睡眠学会でも極力使わないように、と勧告されているそうです。
ベンゾジアゼピン系はバルビツール酸系の危険性を無くすために開発されたものです。しかし依存性が出ないわけでもなく、また筋弛緩作用があるのでふらつきなどの症状が出ることがあります。
しかしベンゾジアゼピン系はほどほどに強く、副作用や依存性とのバランスが取れているので現在最も使用されています。
非ベンゾジアゼピン系はベンゾジアゼピン系の改良版で、筋弛緩作用が少なくより安全ですが睡眠作用はベンゾジアゼピン系より劣ります。
睡眠薬を血中濃度半減期別に分けると、超短時間作用型、短時間作用型、短−中時間作用型、中時間作用型、長時間作用型、その他に分けられます。
しかし、血中濃度半減期が長い=強いというわけではないので、誤解のなきよう。効き目が切れるまでの時間、と考えてください。
超短時間作用型
- トリアゾラム - 商品名ハルシオンなど、ベンゾジアゼピン系
- ゾピクロン - 商品名アモバン、シクロピロロン系
- 酒石酸ゾルピデム - 商品名マイスリー、イミダゾピリジン系
- エスゾピクロン - 商品名ルネスタ、シクロピロロン系
(要注意!)ハルシオンは副作用として順行性健忘(その時は意識があっても、忘れてしまい思い出せなくなること)が発生することがあります。
ハルシオンの服用していたぼくの友人は夜中に「大変だ!穴を埋めなくては!」と叫びながら部屋の窓から飛び出そうとしました。ちなみに当時の彼の家は団地の五階(!)奥さんが必死で止めて事なきを得ましたが次の日の朝、本人は全く覚えていなかったそうです。
特にアルコールと一緒だと、この傾向は高まります。マイスリーには比較的少ないと考えていましたが皆無ではないそうです。
短時間作用型
- エチゾラム(商品名:デパス、エチカームなど。チエノジアゼピン系)…エチゾラムの主効能は、本来は、抗不安薬としてですが眠気を催すという副作用を逆手に取って睡眠薬として使われます。
- ブロチゾラム(商品名:レンドルミンなど。チエノジアゼピン系)
レンドルミンはぼくも服用中。だいたい効き目は7時間ぐらい、といったかんじです。
短-中時間作用型
中時間作用型
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抱水クロラール(商品名:エスクレ。抱水クロラール系)
ぼくが経験した最強の睡眠薬はロヒプノールです。しかしぼくは不眠がひどかった時、これの4mgという最大量を服用しても夜中に目が覚めてそのまま朝まで眠れませんでした。つらかった~。
長時間作用型
その他
- ベゲタミンA/B(塩酸クロルプロマジン、塩酸プロメタジン、フェノバルビタール混合薬 バルビツール酸系)なお、ベゲタミンは平成28年12月で発売中止になります。
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ラメルテオン(メラトニン受容体作動薬)
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スボレキサント(商品名:ベルソムラ。オレキシン受容体拮抗薬)
ざっとこんなところですかね?